バッカスのキャラクターストーリーは2話ある。どちらの話でも、バッカスは「先生」と呼ぶ主人公を連れて街を回り、人間が作った酒や食べ物を味わいながら、人間の工夫に感心する。
ひな祭りの料理と試飲の店
バッカスは主人公を料理店に呼ぶ。店にはリトリー、クレオパトラ、ツタンカーメン、アヌビスも来ている。ツタンカーメンによると、この店はバッカスたちのお祭りに刺激を受けて、ひな祭りにちなんだ料理を出している。一同は料理を食べながら、何かと理由をつけて祭りを開く人間の面白さを語り合う。クレオパトラは、民のことを考えるなら為政者も催しを開くべきだろうと述べる。
食べすぎたリトリーはツタンカーメンの肩に乗せてもらい、一同は腹ごなしに街を歩く。その途中、バッカスは主人公だけを呼び寄せ、硬貨1枚ごとにいろいろな銘柄の酒を試飲できる店へ連れて行く。バッカスは、今回の祭りがきっかけでワイン以外の酒にも興味がわいたと話す。皆を誘わなかったのは、飲みすぎを叱られたくないからで、主人公と二人きりのほうが楽しそうだったからでもあるという。主人公は少しだけなら付き合うと答える。
バッカスは酒を次々に飲み、銘柄ごとの味を比べる。原料が同じでも工夫して違う味の酒を作り、神の予想さえ超えてみせる人間に憧れていると語る。やがて足元がふらつき、主人公の腕に寄りかかる。主人公が介抱させるために連れ出したのかと聞くと、バッカスは本当に二人きりになりたかったのだと顔を近づけて言う。照れる主人公をからかったあと、自分のことをどう思っているのか、目を見て答えるよう主人公に迫る。
鼻が曲がる名物のおつまみ
バッカスの言い出しで、バッカス、アヌビス、主人公の3人は、バッカスのワインに合う人間のおつまみを探しに街へ出る。バッカスはケバブの屋台で、肉の種類や店主が体を鍛えている理由まで質問を重ね、店主に追い払われる。店主が常連客とは親しく話しているのを見て、バッカスは、なぜ買わないといけないのか、どうすれば親しくなれるのかと主人公に問いかける。
次にベーコンを作る燻製屋の女性から、塩とスパイスで味をつけて煙で燻す保存食の作り方を聞く。バッカスは保存食にまで味にこだわる人間に感心するが、女性を「おばさん」と呼び、女性はそのつど「お姉さん」と言い直させる。三度目にバッカスが言いかけたところで言葉が遮られ、アヌビスが割って入って女性に礼を述べる。主人公がベーコンを買うと、女性はとっておきの店を教えてくれる。
教わった酒場の主人は、名物を店内で食べると大変なことになると言い、夜のテラス席に3人を通す。出てきた缶詰は、ニシンを塩漬けにして発酵させたもので、開けたとたんの強いにおいでアヌビスが倒れる。腐っていると騒ぐバッカスは、人間の食べ物は人間が最初に試すべきだと主人公に先に食べさせる。主人公が美味しいと言うので、バッカスも口に入れる。その味に驚いて食べるのが止まらなくなり、こんなものを作って食べる人間はやはり度が過ぎていると叫ぶ。