ワルキューレのキャラクターストーリーは2話ある。どちらの話でも、複数の個体でできたワルキューレが主人公やオーディンたちと関わり、一人ひとりを区別せず、全員まとめてワルキューレであることを大切にする考え方が描かれる。
いなくなった一人と新婦の手紙
オーディンが立ち会う結婚式で、ワルキューレの一人ひとりが新婦として誓いの言葉を求められ、順に答えていく。全員分を繰り返すのを見た主人公は、見分けやすくするために一人ずつ名前を付けてはどうかと提案する。しかしワルキューレは、自分たちはワルキューレでしかなく、区別は必要ないとして断る。そのとき、一人が欠けていることにワルキューレが気づく。主人公が数えると、確かに一人足りない。
一同は探しに出て、いなくなっていた一人を見つける。この一人は、式で読み上げる「新婦からの手紙」をなくしたと話す。手紙の準備について、徹夜で書いた者、5分で書いた者、紙には書いていない者がいて、やり方はそれぞれ違っていた。オーディン自身も個体の見分けはつかないが、細かな違いはあるといい、ナイチンゲールは見分けられるとも語る。
手紙が見つかって読んでみると、ほかの個体とほとんど同じ内容である。ワルキューレは、いつも一緒にいるのだから当然だと話す。主人公は、一人ひとりを区別することも大事だが、それ以上に全員が一緒にいることが大事なのだと受け止める。式はそのまま続けられる。
大勢のワルキューレと呼び名
ロバート・E・リーは、新しく召喚されたワルキューレにあいさつしに行く。ところが、別のワルキューレから何度も初対面のように声をかけられる。リーは自分が地味だから忘れられたのだと落ち込む。そこへワルキューレがほかの個体を呼び集め、大勢いることを知ったリーは驚く。
この出来事は、主人公、リトリー、キキーモラの前で語られる。キキーモラは部屋の割り当てや料理の好みを気にかけるが、ワルキューレたちは一部屋で十分で、料理もみな同じでよいと答える。オーディンによれば、ワルキューレは戦闘のために作り出された兵器に近い存在で、個々ではなく全員でひとつの存在だという。またオーディンによれば、個体の名前はあったかもしれないが、区別がつかないので忘れてしまったという。リトリーは、元の主人が名前を忘れるのはひどいと責める。
主人公が名前を付けることを提案すると、ワルキューレは気にしていないと答える。そして、互いが互いの代わりになれることが大切なので、ワルキューレと呼んでほしいと頼む。主人公はそれを受け入れ、困ったことがあれば何でも言うように伝える。ワルキューレは、自分たちをワルキューレとして見てくれる主人公と一緒に戦えることを喜ぶ。