アスクレピオスのキャラクターストーリーは全1話である。腕を負傷した主人公がリトリー、ジャンヌ・ダルクとともにアスクレピオスの治療を受け、その腕前と、治療中の患者の反応に強い興奮を覚えるという本人の信条を知る話である。
スラム街の医者
腕を怪我した主人公は、身を案じるリトリーとジャンヌに付き添われて、医者のアスクレピオスを訪ねる。応急処置はすでに済ませてある。一行が着いたとき、アスクレピオスは少年の傷を手当てしているところで、終わるまで待つことにする。待つ間にリトリーは、アスクレピオスが各地のスラム街を巡り、病人や怪我人を無償で治療し続けていると話す。治療を終えた少年は礼を言うが、アスクレピオスは礼はいらないと答え、次の患者を呼ぶ。
アスクレピオスは主人公の傷をひと目見て、刃物による深い切り傷だと見立て、消毒を始める。主人公が痛みに声を上げると、アスクレピオスはその反応を喜び、もっと痛がってほしいと求める。驚く一行に、彼女は冗談ではないと答える。痛みに耐えながら治療を受け、死の淵から立ち直ろうとする人の姿に興奮を覚えるのだと語り、治療を求める人の多いスラム街は自分にとって最高の環境だと言う。リトリーが医者としてそれでよいのかと問いただしても、医者の定義には興味がないと返して治療を続ける。
わざと痛くしているのではないかとリトリーが疑うと、アスクレピオスはそれを否定する。興奮できるのは患者の生存本能から出る反応だけで、治らなければ意味がなく、死から立ち直る姿こそが自分の悦びなのだと語る。止血と応急処置が適切だったため施術はすぐに終わり、ジャンヌは発言はともかく腕は確かだと認める。アスクレピオスはまだ完治ではないので経過観察が必要だと告げる。主人公の痛がる様子を見たいだけではないかとリトリーに問われると、当然だと言い切る。主人公は礼を述べ、アスクレピオスはいつでも患者を歓迎すると言って一行を送り出す。