ファフニールのキャラクターストーリーは全2話である。どちらの話でも、ファフニールは隊長である主人公と過ごす。第1話では撮影会で写し絵の楽しさを知り、第2話では人間だった頃の過去と、ジークフリートとの関係についての悩みを打ち明ける。
撮影会と二人の写し絵
ある会場の一角で、主催者側の計らいにより、応援団の写し絵を自由に撮れる催しが開かれる。ファフニールは被写体を務め、人間たちの求めに応じてポーズを取る。撮影に使われているのはレオナルド・ダ・ヴィンチの発明品「思い出写し取るくん」で、ファフニールはその人気の高さに驚く。また、人間たちが楽しんでいるなら役に立てるのは安いものだと考えている。
ファフニールは、撮影会の邪魔をしないよう立ち去ろうとした主人公を呼び止め、普段と違う装いを見せる。主人公はよく似合っていると褒める。ファフニールは、一瞬の風景や思い出を残したいという人間の気持ちがよく分からないと話し、ダ・ヴィンチから貰った写し取るくんを主人公に渡す。主人公はすぐにファフニールを不意打ちで撮る。ファフニールは間の抜けた顔で写ったと言い、撮り直しのためにポーズを取り直す。
撮っているうちに主人公も楽しくなり、二人は大量の写し絵を見比べて過ごす。ファフニール自身も人間たちの気持ちが少し分かったと語る。最後に主人公の提案で、主人公が腕を伸ばして二人並んだ姿を撮る。ファフニールはその一枚を今日一番の出来だと言って受け取り、次の撮影に向かう。何でもない風景を写した一枚を愛おしく感じたファフニールは、人間は何を思いつくか分からない楽しい生き物だと思う。
母と呼ばれる日
主人公は街を散歩中、人通りから外れた場所にいるファフニールと出会う。ファフニールによれば、長く人気のない洞窟に籠もっていたせいか、街でぼんやり人間を眺めるのが好きなのだという。二人は並んで街を眺めることになり、ファフニールは自分が人間だった頃の壮絶な過去を語る。ファフニールは、もう誰も恨んでいないと言う。人間は欲を掻きたてるものに弱い存在だと評しながらも、そんな人間を守るために我が身を竜に変えたことには、ためらいも後悔も無かったと語る。
ファフニールにとって唯一の後悔はジークフリートのことである。ファフニールは、あの身体と力を与えたのは自分であり、そのせいでいらぬ苦労や業を背負わせたと語る。昔のように仲良くしたいが、きっかけが無い。自分が何かすればまた不幸にしてしまうのではないかと考えてしまうとも打ち明ける。主人公は、ジークフリートが恨んでいるようには見えないと答える。そして、大事なのはこれから先どんな関係を築くかだと励まし、協力を申し出る。
そこへ、二人の会話を最初から気配を消して聞いていたジークフリートが姿を現す。ジークフリートも同じ気持ちで、ずっとファフニールを探していたが、会ってみるとどうしていいか分からなかったと明かす。主人公は、二人が義理の家族だったことを踏まえ、呼び方を変えてみるよう提案する。ジークフリートが「お母さん」と呼ぶと、ファフニールは胸が温かくなるほど喜び、これからもそう呼んでほしいと頼む。ジークフリートは、皆の前ではまだ恥ずかしいので、たまに呼ぶくらいにすると答える。ファフニールは提案した主人公に感謝する。
登場人物
- 主人公:ファフニールの隊長である。撮影会では写し絵を撮る役を務め、街ではファフニールの悩みを聞いて、ジークフリートとの距離を縮める方法を提案する。
- ジークフリート:ファフニールにとって義理の家族とされる人物である。主人公とファフニールの会話を盗み聞きしていたことを明かし、ファフニールを「お母さん」と呼ぶ。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ:撮影会で使われる発明品「思い出写し取るくん」を作り、ファフニールに渡した人物である。