目次
  1. 先生と先輩
  2. クリスマスの夜の贈り物
  3. 牧場のミルク
  4. 船上パーティーの医務室
  5. 新年の餅つきと髪飾り
  6. 登場人物

マスター・サフィーのキャラクターストーリーは全5話である。第1話はナイチンゲールのもとで学ぶサフィーとマリー・アントワネットの関わりを描く。2話目以降は、サフィーが主人公(サフィーは「隊長さん」と呼ぶ)と過ごす時間と、主人公への思いが深まっていく様子を描く。

先生と先輩

サフィーは主人公やリトリーとともに、ナイチンゲールの炊き出しのための買い出しを手伝う。リトリーに、なぜナイチンゲールを「先生」と呼ぶのかと聞かれ、サフィーはこう答える。自分には奇跡のような力と、それで人を救う使命感があるが、経験や心構えが足りない。だから多くの命を救い、後進の育成にも尽くしたナイチンゲールのそばで学びたいのだという。そこへ、マリーが物陰からこちらを見ていることに主人公が気づき、サフィーは数日前から険しい視線を感じていると打ち明ける。

サフィーが語る数日前の出来事はこうである。アスクレピオスを訪ねてスラム街で道に迷ったサフィーは、薬の入った鞄を泥棒に奪われる。泥棒を倒したのは、徳を積もうとするマリーだった。泥棒が病気の子供の治療費が要ると訴えると、サフィーはお金を差し出し、子供を診たいとまで申し出る。マリーは嘘だと止めるが、その間に泥棒は逃げてしまう。現れたアスクレピオスによれば、男は盗みと詐欺の常習犯で独り身であり、病気の子供などいない。それを聞いたサフィーは、苦しんでいる子供がいなかったことを素直に喜ぶ。マリーはその笑顔にうろたえるが、負けを認めようとしない。

ナイチンゲールの勧めで、サフィーはマリーを炊き出しの準備に誘う。マリーは、誰かと一緒に人助けをすれば自分の徳が減ると言って断り、「先生」と呼ばれる覚えもないと反発する。サフィーが呼び方を「先輩」、さらに「お姉さま」と変えると、マリーは動揺して立ち去る。主人公はいつか分かってくれると励まし、サフィーは認めてもらえるよう修行に励むと決める。

クリスマスの夜の贈り物

サフィーはクリスマスプレゼントを渡すために主人公を呼び出す。しかし渡せばすぐ別れることになると思うと、用件を言い出せない。主人公がクリスマスマーケットを一緒に回ろうという誘いかと尋ね、サフィーは話を合わせて二人で夜の町を歩く。歩くうちに、サフィーは無意識に主人公の手を握っていたことに気づき、二人きりの状況を意識してしまう。

店員にカップルと間違われたサフィーは、気持ちを見透かされたように感じて、その場から逃げ出す。大きなツリーのある広場に恋人たちが集まる中、主人公がそろそろ帰ろうと言う。サフィーは引き止め、日頃の感謝のしるしとしてプレゼントを渡す。お返しを気にする主人公に、もう少しだけ一緒にいてほしいと頼み、その返事に顔をほころばせる。

牧場のミルク

アビスの騒動が収まったスパリゾートで、サフィーはミルクの宣伝ポスターを見かける。忙しかった主人公に湯上がりに飲んでもらおうと考えるが、店では品切れである。店員によれば、牧場にアビスが現れて牛たちがおびえて暴れ、搾乳ができないという。

牧場に向かったサフィーは、温泉に浸かったときに思いついた方法を試す。湯に包まれるような温もりを、癒しの奇跡で再現するのである。すべての牛が落ち着き、暴れてできた傷も癒える。牧場の人は、売り物にするには数日かかる検査が必要だが飲む分には問題ないと言い、恩人だからと代金を取らずにミルクを持たせる。スパリゾートに戻ったサフィーは、ミルクが売っておらず何も飲んでいなかった湯上がりの主人公に、冷えたミルクを差し出す。

船上パーティーの医務室

豪華な船上パーティーの最中、ドレス姿のサフィーはナイチンゲールとともに医務室にいる。酒に酔った人や船酔いの人の手当てをしているのである。様子を見に来た主人公が休憩を勧めると、ナイチンゲールは二人を医務室から送り出す。パーティーはお開き近くで料理も残っていなかったが、主人公はサフィーをテーブル席へ案内する。そこには、医務室で世話になった人たちが二人のために取り置きを頼んだ料理が並んでいる。ナイチンゲールの分も届けられているという。

二人で食事を楽しんだあと、主人公はいつもみんなを支えてくれている礼だと言う。サフィーは、支えられているのは自分の方だと感謝を返す。さらに、どんな怪我でも癒して主人公の支えになりたい、力のすべてで守りたいと打ち明け、これからも主人公と主人公が守りたいものを守っていきたいと伝える。二人はグラスを掲げて乾杯する。

新年の餅つきと髪飾り

初詣へ向かう途中、サフィーと主人公は飛び入りで餅つきに加わる。この餅つきはタケルたちの話を聞いて始めたものだという。サフィーは以前、知識だけで餅を喉に詰まる危険な食べ物と警戒していたが、つきたての餅を気に入って食べ続ける。主人公の好みについて口にした言葉を、餅を運んできた人に聞かれてしまい、二人は気まずくなる。

サフィーは主人公の照れた顔を見て湧いた胸のうずきを、母性本能だろうかと考える。新春の売り出しの店で、主人公はサフィーに髪飾りを贈ろうとする。サフィーは受け取る理由がないとためらうが、主人公はいつも自分を後回しにして皆のために頑張っているからだと言い、お年玉ということにしようと提案する。着物に合わせてそのまま渡された髪飾りを受け取りながら、サフィーはこの温かな気持ちが母性本能とは別のものだと考え直し、自分の気持ちに答えを見つけつつある。

登場人物

  • 主人公:サフィーから「隊長さん」と呼ばれ、クリスマスや船上パーティー、新年を共に過ごす相手
  • ナイチンゲール:サフィーが「先生」と慕い、炊き出しや医務室での救護を共にする人物
  • マリー・アントワネット:徳を積むため泥棒を倒し、その後サフィーを避けながらも動揺させられる人物
  • アスクレピオス:サフィーが訪ねようとしていた医師で、泥棒の嘘を見抜く人物
  • リトリー:買い出しに同行し、サフィーがナイチンゲールを「先生」と呼ぶ理由を尋ねる人物