土方歳三のキャラクターストーリーは全3話からなる。どの話も主に主人公と行動する。主人公にかけられた謀反の疑いを刀で晴らす話、甘味の誘惑と闘いながら鍛錬を続ける話、露出の多いドレスに慣れるため主人公と町を歩く話である 。
謀反の嫌疑と刀の裁き
主人公はリトリーとともにレーアンの王宮に呼ばれ、薄暗い部屋で土方の尋問を受ける。そこにバロアの貴族アーレスが現れ、クルセイダーズが数か月にわたって兵力を増やしながら王宮に報告していないことを理由に、王都を攻めるつもりだと告発する。主人公はアビスに備えるためだと反論し、リトリーは証拠が無いことを突く。アーレスは、フォートレスにいる同志から報告を受けたと言うだけで、その名前は明かさない 。
話が進まないため、土方は二人を広い場所へ連れ出し、それぞれ自分と剣を交えるよう命じる。言葉より自分の刀を信じるからだという。主人公は戦いたくないと言いながらも剣を交える。続いてアーレスの番になり、土方が足を滑らせて隙を見せたところへ、アーレスが斬りかかる。土方はこれを防ぎ、刃に殺気がこもっていたことからアーレスを裏切り者と断じる 。
土方は、謀反の話を最初から信じていなかったと明かす。国の上層部にはクルセイダーズを邪魔に思う派閥があり、アーレスはその指示で動いていた。狙いはクルセイダーズに反乱の疑いをかけ、うまくいけば本物の内乱にまで広げることだった。土方によれば、裏では他国の何者かも動いていた気配がある。土方はかねてから内偵を続けており、逃げたアーレスの周りにも騎士団員を配置済みである。それでも土方は、兵力の増強を報告しなかった点は主人公にも責任があると釘を刺す。主人公が、先ほどの隙はわざと見せたのだろうと尋ねると、土方はそれを認める。そして、主人公の剣には殺気が無く優しさすら感じたと言い、そういう剣士は案外嫌いではないと笑う 。
鍛錬と甘味の誘惑
土方は体のキレを取り戻そうと鍛錬に打ち込んでいる。様子を見に来た主人公に、土方は棒切れを渡して久しぶりに稽古をつける。主人公に勝ちはするものの、以前より動きが鈍いと感じた土方は、主人公を先に帰らせ、夜になっても街の周りを走り続ける。やがて体力が尽きて足が止まる 。
そこへ、一度帰った主人公が水を持って戻ってくる。主人公はベンチで休む土方のために食事を買ってきて、二人で遅い夕食をとる。最後の包みには甘さ控えめのフルーツタルトが入っていた。土方がここまで鍛錬を続けている理由の一つは甘味にあり、目標を達成するまで甘味を断つと決めていた。しかし土方は誘惑に勝てずタルトを口にし、その美味しさに顔をほころばせる 。
主人公に、元気に笑っている方が好きだと言われ、土方は思わずむせてしまう。頭を冷やすためにもう少し走ると言って主人公を驚かせるが、それは冗談だと告げる。そして、食べた分を消費するため宿まで一緒に走ろうと主人公を誘う 。
ドレスに慣れるまで
土方は給仕係として潜入し、ある女の悪事を突き止める。女は貧しい人々に、中毒性のある薬草を混ぜた肉まんを食べさせて金を搾り取っていた。土方は女を峰打ちで倒す。その際、女の口から、破廉恥な格好で仲間を捕まえる女がいると噂になっていることを聞かされる 。
この任務をきっかけに、土方は自分の服の露出の多さを強く意識するようになり、戦いの動きにもぎこちなさが出てしまう。今後も潜入任務はあると考えた土方は、ドレスに慣れるため主人公に、今日一日一緒に行動してほしいと頼む。クローデットやブリュンヒルデはいつも一緒にいるうえ似た格好をしているので効果が薄い。主人公に見られるのは恥ずかしいが、だからこそ丁度いいというのが土方の考えである 。
二人は人通りの多い町を歩く。主人公まで顔を赤くしているのに気づいた土方は、いっそう意識してしまう。それでも修行と割り切り、行きつけの店で主人公にごちそうする。主人公は肉饅頭を一つだけ頼み、土方はメインメニューのページにある料理をすべて注文して、幸せそうに食べる 。
そこへブリュンヒルデが通りかかり、二人きりの食事をデートだとからかって去っていく。真っ赤になった土方を見て、主人公は風邪ではないかと額に手を当てる。土方はますます恥ずかしくなり、これでは慣れるどころではないと嘆く 。