あらすじ
近藤勇は以前から腕前を確かめたいと考えていた坂本龍馬に手合わせを申し込むが、龍馬は勝ち負けに興味はないと言って取り合わない。その後、龍馬は店で古い宝の地図を見つけ、世話になっている主人公への礼にしようと近藤を宝探しに誘う。話はやがて新選組の隊士や主人公、リトリーにも広まり、一行は地図の印がある山奥を目指す。しかし地図が本物という保証は無く、近藤は龍馬が自分を誘った本当の理由を疑い始める。
ストーリー
第1話
近藤勇は坂本龍馬に正々堂々の手合わせを求め、得意の銃を使ってもよいとまで言うが、龍馬は今さら斬り合う時代でもないと断る。勝ちは近藤のものでよいと言い残して龍馬は立ち去る。やりとりを見ていた沖田総司と土方歳三が現れる。近藤は沖田を手合わせに誘うが、沖田は体調不良を理由に断り、代わりに真田幸村が相手を名乗り出る。
一人になった龍馬は、新選組と行動を共にすることになった巡り合わせについて考え、過去は過去として割り切っていると語る。立ち寄った店で古い品を見ていた龍馬は宝の地図を見つけ、近藤のもとへ持っていく。龍馬は、二人とも手土産も無く主人公の部隊に加わった身なので、宝を見つけて主人公に贈ろうと誘う。近藤は偽物だろうと渋るが、龍馬が一人で行くと言い出したため、同行を決める。
第2話
主人公は宝の地図の話をすでに知っていた。リトリーが二人の会話を耳にして幸村に話し、そこから土方、沖田、主人公へと伝わっていたのである。龍馬は人手は多いほうがよいと言い、全員の同行を認める。
森の奥へ進む途中、龍馬は、これが宝の地図だという保証は無いと打ち明ける。封をした筒に印付きの古い地図が入っていたため、店主が宝の地図ではないかと言っていただけだという。近藤は詳しい事情を伏せたまま誘われたことに抗議する。主人公に昔からの知り合いかと聞かれると、近藤は因縁の相手と答え、土方は顔を合わせれば互いに無事では済まない間柄だったと語る。
見晴らしのよい場所で弁当を食べていると、土方がアビスの気配に気づく。近藤は人里から離れた場所にいるなら、まだ町や村に被害は出ていないだろうと考える。気の進まない様子の龍馬も加わり、一行は戦いに入る。
第3話
戦いの後、主人公が宝探しの理由を尋ねると、龍馬は主人公への礼のためだと説明する。先へ進むと、崖に架かる古い橋が落ちていたため、一行は手分けして回り道を探す。土方、幸村、沖田は脇道を下り、近藤は主人公と龍馬に同行し、リトリーは空から辺りを見て回る。
道中、近藤は龍馬に本当の理由を問いただす。礼をするつもりなら不確かな宝探しを選ぶとは思えず、強引に話を進めたことも主人公たちに理由を説明していたことも怪しく思えるというのである。龍馬は別の理由があったことを認め、近藤の人となりを知りたかったのだと語る。現実味の無い宝探しの最中なら、立場や役目を離れた素の姿が見られると考えたが、隊士たちまで集まったため新選組をまとめて知る機会になったという。龍馬が近藤を、噂通りの切れ者だが意外に抜けていて愉快な人物だと評すると、近藤は憤慨する。そこへリトリーが戻り、別の橋が見つかったと知らせる。
第4話
崖を渡った先はさらに険しく、リトリーが妙な匂いに気づく。匂いをたどると、入口から湯気の上がる洞窟が見つかり、奥には温泉が湧いていた。近藤たちの暮らしていた土地では温泉は珍しくなかったが、龍馬は宝と呼ぶには十分だと言う。沖田は、ここまで来るのが難しいうえ、温泉を知らない者には匂いが危険なものに思えて引き返したのだろうと推し量る。
龍馬が指さした先では、猿や鹿などの動物が湯に浸かっており、この光景を見てそっとしておいた者もいたのではないかと龍馬は言う。幸村がせめて少し入りたいと頼んだところへアビスが現れ、温泉へ向かってくる。龍馬は、アビスがいたことも温泉が手付かずだった理由だろうと納得する。近藤は何も知らない人が来たら危ないとして退治を決め、手伝わないなら温泉に入らせないと龍馬に告げる。沖田はそんな二人の様子に、案外相性がよいのかもしれないと漏らす。
第5話
一行は温泉で汗を流し、遠慮していた主人公もリトリーや近藤に勧められて湯に向かう。洞窟の外にも湯の湧く場所があり、土方や沖田は見通しのよい外で入れたことを喜ぶ。龍馬が温泉宿を開いてはどうかと冗談を言うと、近藤は余裕は無いと返しつつ、いずれ簡単に整えておいてもよいと語る。
龍馬は近藤に、よい息抜きになったかと尋ね、自分にとっても意味のある宝探しだったと言い、仲間たちを頼もしく思うと語る。ところが近藤は、龍馬に振り回されただけでは納得がいかないとして、宝探しに付き合った代わりに改めて手合わせを求める。龍馬は勝ったら背中を流してもらうと言い、近藤も自分が勝ったときは同じことを求める。こうして二人は勝負を始める。
登場人物
- 坂本龍馬:宝の地図を見つけて宝探しを持ちかける。近藤の人となりを知ることが本当の狙いだったと明かす。
- 近藤勇:龍馬との手合わせを望み、宝探しに同行する。龍馬が誘った理由を見抜いて問いただし、最後に改めて勝負を挑む。
- 主人公:話を聞きつけて宝探しに加わる。龍馬と近藤が贈り物をしようとしていた相手でもある。
- 土方歳三:幸村から副長と呼ばれる新選組の一員。アビスの気配にいち早く気づき、龍馬たちとの過去の因縁を語る。
- 沖田総司:体調不良を理由に近藤との手合わせを断る。温泉が見つからなかった理由を推し量る。
- 真田幸村:近藤の手合わせの相手を名乗り出る。アビスとの戦いでは勇んで前に出る。
- リトリー:宝の地図の話を広めたきっかけとなる。空から辺りを見て回り、別の橋が見つかったと知らせるほか、匂いをたどって一行を温泉へ導く。