クレオパトラのキャラクターストーリーは3話からなる。各話にはアヌビス、ツタンカーメン、主人公が登場し、見た目を幼いと言われ続けるクレオパトラが、自分の信念や仲間との関係を確かめていく様子が描かれる。
美を問う魔法の鏡
アヌビスが砂漠で掘り出した手鏡を、クレオパトラが魔力を込めて目覚めさせる。すると鏡は口をきき、美しい者を映したいと望む。ところがクレオパトラの姿には「6.6点」と点を付け、顔立ちも体型も幼いので、せいぜい可愛い程度だと評する。鏡は映った者の記憶を覗くことができ、クレオパトラがこの世界の美意識のせいで苦労してきたことも見抜く。クレオパトラは発言を撤回させようと聞き入れず、鏡が最も美しいと考えるエミリアという人物のもとへ案内させる。主人公は鏡を持ってこれに同行し、仕事を抱えたまま置き去りにされたツタンカーメンは青ざめ、アヌビスに心配される。
クレオパトラが人の多く集まる場所だと口にするところに着くと、鏡はエミリアがすでに死んだことを明かす。鏡によれば、エミリアは魔術で世界を良くしようと努めた偉大な魔術師だった。しかし容姿が醜いという理由で功績を認められず、夢を果たせないまま寿命を迎えたという。鏡は、彼女を蔑んだ世界を自分の手で滅ぼそうとして暴れ出す。
クレオパトラはこれを止め、世界の価値観は自分の美で根本から覆せばよいと言い切る。苦難の大きさを問われても、そうすると決心したのだと答える。この姿を見た鏡は、決心したのだから成し遂げると語っていたエミリアを思い出す。そして、容姿ではなく信念を抱いてまっすぐ進む姿こそが美しいと悟り、クレオパトラを美しいと認めて前言を撤回する。ただしクレオパトラは容姿を褒められたと受け取り、この調子で世界を征服すると高笑いする。
アイドル活動の資金集め
アヌビス、ツタンカーメンとアイドルユニットを組むクレオパトラは、活動費が大きな赤字となり、次のライブも開けないかもしれない状況に置かれる。センターを務めるツタンカーメンは、赤字の原因は自分にあるのではないかと思い悩む。そこへクレオパトラが活動資金の詰まった袋を持って現れるが、出所を聞かれるとはぐらかし、さらに資金を集めると言って去ってしまう。
不審に思ったアヌビスとツタンカーメンは、主人公とともにクレオパトラの後をつける。クレオパトラは料理店で配膳と皿洗いのアルバイトをしており、客に小さいと言われても文句を飲み込んで働く。その後は酒場の店主が用意してくれた2曲分の枠で歌うが、客からは野次ばかりを浴び、もっと練習を積まなければと考える。
見つかったクレオパトラは、ごまかし方が下手で心配をかけたことを謝る。野次を浴びても笑顔で歌っていたことをツタンカーメンに指摘されると、皆を笑顔にするアイドルは、まず自分が笑顔でいなければならないと語り、頂点を目指す決意を示す。アヌビスとツタンカーメンが手伝いを申し出ると、クレオパトラは大事なことを忘れていたと認める。そして、三人で一つのユニットとして隠し事をせず、苦労も喜びも分かち合おうと二人に告げる。
息抜きの甘味
アヌビスとツタンカーメンは、公務に追われて休みを取らないクレオパトラを心配し、主人公から休むよう言ってほしいと頼む。主人公が様子を見に行くと、クレオパトラは話している間も手を止めず、やることが山ほどあるので休めないと答える。主人公は息抜きにスイーツの店へ一緒に行こうと誘い、クレオパトラは主人公も付き合うならと応じる。
店でプディングを口にしたクレオパトラは、その味に喜ぶ。一方で、子供のようだと思われていないかを気にし、自分がどう見えているのかを主人公に尋ねる。主人公は、侮ってはいない、しっかりしていることを知っている、と答え、可愛いとも思っていると付け加える。クレオパトラは、可愛いは自分にとって褒め言葉ではないとしつつも、主人公に言われると悪い気はしないと漏らす。
代金は、主人公が公務を頑張っている褒美だとして支払う。帰ろうとする主人公を、クレオパトラはおごられたままでは申し訳ないとして夕食に招き、泊まっていってもよいと言う。仕事は進まなかったがよい一日になったと振り返り、主人公とアヌビス、ツタンカーメンに感謝する。