ジャック・ザ・リッパーのキャラクターストーリーは全1話である。シャーロック・ホームズが主人公を気に入っている理由を知りたいジャックが、主人公を一日中観察し、最後に主人公を自分の物にすると告げる話である。
ホームズが気に入った男の観察
朝、主人公が目を覚ますと、部屋にジャックがいて、主人公の首筋に鉤爪を当てている。ジャックは寝顔を見ていただけだと言い、主人公が頼むと鉤爪を引くが、用件を聞かれても答えずに部屋を出ていく。そのあと出かけた主人公は誰かに見られている気がするが、周りを見回しても誰もいない。視線の主はジャックで、ジャックは主人公が自分の視線に気づいたことから、それなりに場数を踏んでいると考える。それでも隙だらけだと見ており、ホームズがなぜ主人公を気に入っているのか分からずにいる。
ジャックは尾行を続ける。主人公は、困っている人を見ればどんなに小さなことでも手を貸し、落とし物の持ち主を探したり、頼まれ事をすぐに引き受けたりする。ジャックは、それが当たり前のように人を助ける主人公の姿をホームズのようだと思いかけて、その考えを無理に打ち切る。ジャックは主人公が善人であることは認めるが、それだけではホームズが気に入る理由にならないと考え、観察を続ける。やがて主人公は娘を見失った母親に出会い、町の外へ出たのかもしれないと考えて、一人で探しに行く。女の子は遠くまで行っておらず、主人公はすぐに見つけて母親のもとへ連れて帰る。礼を言われてうれしそうにする主人公を見て、ジャックはその顔が事件を解決したときのホームズに似ていると感じる。
その夜遅く、主人公が人の気配で目を覚ますと、朝と同じようにジャックが首元に鉤爪を突きつけている。ジャックは、観察したことでホームズが主人公を気に入った理由がなんとなく分かったが、まだ完全には理解できず、もっとホームズの気持ちを知りたいと話す。さらに態度を変え、主人公を自分の物にして支配したらホームズはどんな顔をするだろうと言い、喉を掻き切ることまでほのめかす。主人公がまだやるべきことがたくさんあると断ると、ジャックは、ホームズも自分を待っている事件がたくさんあると笑っていたと話し、ふだんの落ち着いた様子に戻る。ジャックはひとまず主人公を認めると言い、また来ると告げて去る。去り際には微笑んで「君は、あたしの物にする」と言い残し、主人公はその笑みに強い恐怖を覚える。
登場人物
- 主人公:ジャックに一日中尾行されて観察され、最後にジャックの物にすると宣言される。
- シャーロック・ホームズ:自身は登場しない。主人公を気に入っている人物として語られ、ジャックが主人公を観察するきっかけになる。