ブリュンヒルデのキャラクターストーリーは全5話である。主に主人公と過ごす日常を描き、過去の憎しみに縛られていた彼女が人とのつながりを受け入れ、主人公に傾いていく自分の気持ちと向き合っていく。
裏カジノへの潜入
町の騒動が片付いてしばらく後、ブリュンヒルデは張角に頼まれ、主人公と恋人のふりをしてカジノに潜り込む。違法な賭博の証拠を集めるためで、町の者に顔を知られているかもしれない張角の代わりを務める。目立つ容姿の自分に男が寄ってこないよう、主人公を男避けにしたのだと彼女は説明する。ブリュンヒルデはうぶな反応を見せる主人公をからかう。一方で、主人公が本心から自分を綺麗だと言うことに気づき、自分が主人公を値踏みしていたことにあきれる。
二人は妙な人の流れに気づき、ブリュンヒルデが化粧室に行くふりをして隠し扉を見つける。奥では法外な額を賭ける裏カジノが開かれていた。従業員の様子を怪しんだ主人公も後を追ってきて、二人は物陰に隠れてやり過ごそうとする。ブリュンヒルデがその場でも主人公をからかっていると、見つかったと察した主人公は真剣な顔で飛び出していく。ブリュンヒルデはそれを残念に思った自分に驚き、八つ当たりのように従業員を蹴散らす。
張角への報告を終えた帰り道、ブリュンヒルデは自分が何に腹を立てているのか考え込み、主人公の呼びかけにも答えない。やがて足を止めた彼女は、いつの間にか主人公とずいぶん馴れ合っていたと口にする。無視したことを詫び、依頼の達成祝いもかねて食事に誘う。主人公との関係が何なのかを確かめたいという思いから、彼女は主人公の手を引く。
バロア騎士団の日々
クローデットはたびたびブリュンヒルデのもとを訪れ、暮らしに慣れたかと尋ねる。ブリュンヒルデは、バロア騎士団には関心がなく、気にしているのはクローデットとジークのつながりだけだと答える。過去を話してほしいとしつこく頼まれ、彼女はジークを最も大切で、最も憎い人だと短く語る。クローデットは、騎士団で過ごすうちに何かが変わるかもしれないと話すが、ブリュンヒルデはそれを否定する。
警邏の途中、ブリュンヒルデは子どもに不思議な呪文を教えようとしているソルに出会う。ソルがある神を探していると聞いて、ブリュンヒルデも、ある意味で会いたくてたまらない神がいると明かす。ソルは仲間の幸せを願って、姉マニが最期に残した励ましの言葉を伝える。辛さを抱えながら笑うソルを見て、ブリュンヒルデは過去の憎悪に縛られている自分と比べる。ソルは、ここにいる人々をいつか家族のように思える日が来ると語る。
ブリュンヒルデは山越えを呼びかけるジークフリートの姿を思い出し、ここにいるのも悪くないと口にする。そこへクローデットが現れ、表情が柔らかくなったと指摘する。照れ隠しなのか、ブリュンヒルデはソルの耳をいじってからかう。そして、楽しいと思えたのがいつ以来かを振り返る。
花嫁衣装で街へ
ウェディングドレス姿のブリュンヒルデは、この衣装は新しい家族を作るためのもので、家族と縁遠い自分には似合わないと主人公に話す。主人公は自分もきちんとした格好をすると言い、その姿のまま街へ出かけようと誘う。
街では花嫁と思われ、女の子から花を、画家の男から二人の絵を、店の主人から祝いの酒を贈られる。絵に描かれた自分の笑顔を、ブリュンヒルデは実際とは違うと言う。帰り道、主人公は人と人がつながるのはめでたいことだと語り、ワルキューレも親戚のようなものだと付け加える。ブリュンヒルデは、どんな関係であれ人とのつながりは祝われてよいものかもしれないと考え、何人かの顔を思い浮かべる。主人公にあの絵のような笑顔だと言われ、彼女は礼を込めて二人で乾杯しようと持ちかける。
正月の決意
年末年始の慌ただしさが過ぎ、ブリュンヒルデは主人公を遊びに誘おうと部屋を訪ねる。しかし主人公は行事の後始末などで出かけていき、彼女は三度訪ねて三度とも会えない。用事を優先するよう勧めたのは自分なのに、迷うそぶりくらい見せてほしかったと考えたところで、彼女は自分の気持ちにはっとする。
用事を終えた主人公に、ブリュンヒルデはしばらく距離を置こうと告げる。誘いを断られて苛立った自分に気づいたからで、嫉妬と執着を本質とする自分の思いが強まれば互いを焼き尽くしかねない、と理由を説明する。主人公は、先のことはまだ何も決まっていないと反論する。今まで通りでいたい、できればもっと仲良くなりたいと伝え、今日の詫びをさせてほしいと頼む。
主人公に連れられて新しい店へ向かいながら、ブリュンヒルデは、自分が嫉妬で周りを焼き尽くすと決まっているわけではないと思い直す。この気持ちとうまく付き合う方法を探すことを今年の抱負にしようと決める。彼女自身も、主人公とは離れがたいと思い始めている。
サンタへの贈り物
サンタの衣装を着たブリュンヒルデは主人公の部屋を訪ね、配ってばかりのサンタは不公平で、自分も下心のない贈り物がほしいと訴える。主人公は、サンタとして頑張っているお礼に何か贈ろうと言い、二人は町へ探しに出る。ブリュンヒルデは、贈る側が相手を思って選び抜いた物こそふさわしいとして、具体的な注文は出さない。
露店では店主にペンダントを勧められ、ブリュンヒルデは主人公を「“彼氏”殿」と呼んでからかう。食事に入った店では、息子にプレゼントをもらったという店主に感謝され、注文以上の料理でもてなされる。その後も、贈り物のお礼を言いに来る人が多く、女の子からはクッキーを受け取る。
役目を果たしただけなのに返礼を受けてしまうとこぼすブリュンヒルデに、主人公は、サンタにとって一番の贈り物は人々の笑顔や感謝なのではないかと話す。ブリュンヒルデは、お人好しらしい見方だが格好をつけすぎだと笑う。主人公をからかいながら、一緒にいると楽しいと口にする。そして、自分へのプレゼント探しはまだ続くと告げ、主人公に期待を寄せる。