モードレッドのキャラクターストーリーは1話からなる。橋が落ちて辺境の村に足止めされたモードレッドが、ルサルカとともに村人と過ごすうちに、自分によく似た兵士たちの襲撃に巻き込まれる。そのなかで、自分を生んだ世界への復讐をあらためて誓う。
足止めの村と、壊された安らぎ
橋が落ちたため、モードレッドはある村にとどまっている。村長と村人は冗談を言い合ってのんきに迎えるが、ルサルカは面倒だから村人たちを壊してしまおうと持ちかける。モードレッドは好きにしろと短く返すだけである。村の若い女ゾエはモードレッドを騎士と呼んで親しげに話しかけ、名前を尋ねるが、モードレッドは名乗ることを拒む。ゾエの弟パトリスも姿を見せ、姉に向かってモードレッドの強さへの憧れを語る。ゾエは彼が寂しい目をしていたと言い、弟にはああなってほしくないと話す。
その後もモードレッドは村にいて、酒を飲んでいると村人に飲み比べを持ちかけられ、パトリスにはつきまとわれている。ルサルカがこのまま村にいるつもりかと問うと、モードレッドは、翌日に橋が直りしだい出ていくと答える。村人を殺す価値もないとも言うが、正体を知られれば話は別だと付け加える。ルサルカはぬるま湯の暮らしで腑抜けたのではないかとなじり、相手が誰でもすべてを壊すのがモードレッドだと迫る。モードレッドは、それなら自分がすべきことは皆殺しかと問い返す。
そこへ正体不明の兵士たちが村を襲い、モードレッドに酒を勧めていた村人も殺される。モードレッドはすべてを壊すと宣言して戦いに加わる。生き残ったゾエは、襲ってきたのがモードレッドにそっくりの兵士だったと訴え、パトリスの身に起きたことを言いよどむ。そしてモードレッドもその仲間なのかと問いただす。モードレッドは、殺すのはゾエだけでなくこの世界の人間すべてだと告げ、名を叫んで襲いかかる複製体を退ける。ゾエは、自分さえ壊してしまう「かなしい人」だと彼を評する。ルサルカは、目撃者も複製体も幻の安らぎもすべて壊したと語る。モードレッドは、悲しみはもう分からず、自分にあるのは憎しみだけだと答える。そして自分を生んだ世界への復讐がかなうまで安らぎは要らないと言い、世界を破滅させるために村を発つ。
登場人物
- ルサルカ:モードレッドに同行し、村や人間をすべて壊すよう繰り返しけしかける。
- ゾエ:村の若い女で、モードレッドの寂しげな様子に気づき、最後に彼を「かなしい人」と呼ぶ。
- パトリス:ゾエの弟で、モードレッドに憧れてつきまとう。