ヤトのキャラクターストーリーは全3話である。1話目では、力を失ったまま主人公に従うヤトがシルドラたちの遊びに付き合わされる。2話目では、力を取り戻したヤトが仲間たちにお礼をしようとし、3話目では温泉での写し絵騒動に巻き込まれる。
夜明け前のアピール大会
主人公、シルドラ、ユノ、ヤトの一行は、町ひとつ無い土地を通って遺跡を目指している。主人公の提案で、一行は明るくなるまで休むことにする。ヤトは月からの追手を警戒するとして、一人で辺りの見回りに出る。その間にヤトは、主人公が死ねば自分の力は二度と戻らないと考え、力を取り戻すには彼に従って守り続けるしかないと独り言をもらす。ただし、そうしても力が戻る保証は無いことも自覚している。
あとを追ってきた主人公たちに、ヤトは自分は仲間ではないと告げる。重い空気を変えようと、シルドラは主人公へのアピール大会を始める。シルドラとユノが告白のまねごとをした後、ヤトは参加を拒む。しかしシルドラから、自信が無いのか、気に入られればいざという時に力を取り戻せるかもしれないのに、とあおられ、本気で臨む。ヤトは、主人公が自分を従えたのはこの身体に興味があるからだろうと言い、力が戻ったらどんな望みにも応えると迫る。主人公は顔を真っ赤にし、シルドラはヤトの勝ちを宣言する。
ヤトはまだ主人公の返事を聞いていないとこだわり、シルドラはそれを乗り気だとからかう。やがて空が白み始め、休憩は終わる。ヤトは無駄な時間だったとため息をつきつつ、主人公たちについて行くしかない以上、こうしたことにも慣れるしかないと受け入れる。
力を取り戻したお礼
力を取り戻したヤトは、迷惑をかけたシルドラや主人公たちにお礼をしたいと考え、アイズとアイラに相談する。アイラは、相手の希望を聞いてそれを叶えればよいと提案する。シルドラが人気の店で甘いものを奢ってほしいと望んだため、ヤトは相談に乗ってくれたアイズとアイラも連れて店に行き、皆に振る舞う。シルドラは、最近のヤトは雰囲気が変わったと指摘する。ヤトは自覚が無いとしながらも、内心では、遠い昔から抱えていた後悔が隊長たちと過ごすうちに薄れ、今回の件で過去と向き合ったことで完全に晴れたのだと振り返る。
シルドラは、ヤトが変わったかどうかを主人公に判定させようと言い出す。そして、主人公へのお礼について「妙案」を耳打ちする。その案に従い、ヤトは街への外出に付き合ってもらい、その場で欲しいものを買うか食事を奢ると主人公を誘う。デートの誘いのようになってしまい、ヤトは内心でうろたえる。物陰ではシルドラが面白がり、アイラはシルドラに怒り、アイズはヤトを応援している。
主人公は、仲間を手伝うのは当然だとして礼を断り、代わりにこれからもヤトの力を借りたいと願う。ヤトは、誰とでも分け隔てなく接する主人公だからこそ今の自分があるのだと思い至り、必要な時にはいつでも力を貸すと約束する。主人公が買い物に付き合うと申し出ると、ヤトはそれを断って別れる。ただ、仲間として力を貸すのは当然で礼にはならないと考え、いつか別の形で礼をしようと心に決める。
温泉の写し絵騒動
ヤトが温泉に入っている間、アイラは主人公の覗きを警戒して見張りに立つ。茂みで物音がすると、アイラは主人公だと決めつけて飛び出す。しかし隠れていたのはエルスで、「思い出写し取るくん」でヤトの写し絵を何枚も撮っていた。アイラに斬ると脅されたエルスは、頼まれただけだと打ち明け、依頼主のシルドラが姿を現す。
シルドラによれば、自分で稼ぎたいと言っていたヤトのために、写し絵を売るつもりだったという。そして、主人公なら高く買い取るだろうと言う。ヤトは、主人公が自分の写し絵を言い値で買う場面を思い浮かべて顔を赤らめるが、我に返って写し絵を取り上げ、二度とするなと言い渡す。騒ぎが収まると、ヤトは労をねぎらってアイズとアイラを温泉に誘う。そこへ人がいると知らずに主人公が入ってきてしまい、アイラは激しく怒る。ヤトは、自分は裸ではないから構わないとアイラを止め、いつになったら落ち着けるのかとこぼす。