観音菩薩のキャラクターストーリーは全1話である。観音菩薩がリトリー・主人公と出会った男の復讐の決意に向き合い、手助けを申し出ながら、本人が自分の欲を見つめ直すよう促す。
復讐を誓う男
リトリーは、瞑想しているはずの観音菩薩が居眠りしていたと責める。観音菩薩は、瞑想を終えて休んでいただけだと言い返す。リトリーに人間くさいと言われると、自分はまだ修行中の身で、立派な如来になる道は遠いと答える。そのあと観音菩薩は、用事を思い出したと言って急にその場を離れ、主人公とリトリーが後を追う。
観音菩薩は、往来から外れた場所で刃物を出していた男に声をかける。男ははじめ、買ったナイフを確かめていただけだとごまかすが、やがて、これから人を殺しに行くと打ち明ける。男の話では、両親は馬車の暴走で死んだのに、持ち主の資産家は罪に問われなかったという。観音菩薩は、死ぬかもしれないこと、元の暮らしには戻れないこと、新たな恨みの連鎖が始まることを順に問いかけるが、男はどれも覚悟の上だと答える。すると観音菩薩は、そこまで欲が強いのならと、解決を手伝うと申し出る。リトリーはこれに驚く。
観音菩薩は、今日はもう遅いので決行は明日にしようと提案し、男も受け入れる。別れ際に観音菩薩は、もう一度だけ自分の欲と向き合ってほしい、何か分かったのなら来なくてよいと伝える。本気なのかと詰め寄るリトリーに、観音菩薩は、それが男の出した答えなら寄り添うだけだと語り、彼を信じてほしいと頼む。
その後、帰りの遅い男のもとに少女が現れ、心配していたと言って一緒に帰ろうと促す。少女は男を「お兄ちゃん」と呼び、両親の分まで生きると決めたと話す。お金のことなどを学んで相手に仕返しをし、両親の墓の前で謝らせるつもりだという。そのためには兄の力が必要だと言われ、男は観音菩薩の問いかけを思い出し、ぼんやりしてはいられないと心を決める。
主人公たちは一晩待つが、男は約束の場所に来ない。観音菩薩は、男が自分の欲と向き合えたということだろうと語る。リトリーは、来たら捕まえるつもりだった策士だと観音菩薩を評するが、観音菩薩はそれを否定する。男が来ていたら本当に手を貸すつもりであり、道を説いた者として、その歩みを支えて見届けるのが自分の責任だと語る。これを聞いたリトリーは「人間くさい」という言葉を取り消し、観音菩薩も自分は自分だと応じる。