あらすじ
観音菩薩は、アビスに襲われていたカーバンクルを助ける。カーバンクルは額の宝石に幸せを呼ぶ力を持つ種族で、召喚されたばかりで頼る人もいなかったため、観音菩薩は召喚した本人とみられる主人公のもとへ連れて行く 。人を幸せにしたいカーバンクルは主人公たちの仲間になる 。ところがある夜、カーバンクルは額の宝石がなくなっていることに気づき、宝石探しが始まる 。
ストーリー
第1話
カーバンクルは蝶を追っているうちにアビスに出くわし、額の宝石に触らせようとして逆に襲われる。通りかかった観音菩薩はアビスに退くよう求めるが、応じないため倒す 。カーバンクルは助けてくれた礼に、額の宝石が持つ幸せを呼ぶ力で観音菩薩を幸せにしたいと申し出る。観音菩薩は修行中であることを理由に断る 。観音菩薩は心の中で、カーバンクルの宝石は大きな富や人の生死に関わる願いさえ叶えると伝えられ、そのため狙われやすく、本来カーバンクルは用心深い種族であることを思い返す。このカーバンクルは人懐っこく、自分から宝石を触らせようとするので、観音菩薩は欲に溺れず彼女を守れる者に預けるべきだと考える 。
カーバンクルは召喚されたばかりで、まわりには誰もいなかったと語る。観音菩薩は、腕輪を使ったのに誰も現れなかったと主人公が言っていたことを思い出し、カーバンクルを城へ連れて行く 。主人公はカーバンクルを迎え入れる。カーバンクルがリトリーに宝石を触らせてお菓子を願わせると、ちょうどマスター・メルが配達先でもらった飴玉を持って戻る。それを見た観音菩薩は、宝石の力は思っていたほど強くはないと判断する 。主人公はアビスの目撃情報を確かめに出かけることになり、カーバンクルの世話をメルと観音菩薩に頼む 。
第2話
主人公とジャンヌ・ダルクは、人の行き来が多い場所に現れたアビスの討伐に向かう。アビスの数は多く、ジャンヌはアビスの活動が盛んになっているのではないかと考える 。そこへカーバンクルとメルが加勢に来る。カーバンクルは、アビスと戦うのは怖いが、皆の幸せを守る主人公の仕事を手伝い、宝石以外の自分の力も見てもらいたかったと話す 。一同は街へ帰ることにする。その後、酔った男が大きな宝石を見つける 。
第3話
カーバンクルは、自分の一族はみな人を幸せにすることを好まず、変わり者と言われた自分は人の幸せを見たくて里を出てきたと語る 。メルとジャンヌの願いを叶えようとしたところで、カーバンクルは額の宝石がないことに気づく。宝石は命よりも大切なものだが、自分はそそっかしくてよく落とすのだという。宝石がなくても命に別状はないが、気が気でないカーバンクルはすぐに探しに出る 。
アビスと戦った場所を夜まで探しても見つからず、一同はいったん街に戻る。その後もしばらく手がかりは得られない 。メルは配達先や仲間にも捜索を頼んでいた。やがてマスター・イェンナが、状況証拠から怪しいと見た男を連れてくる 。男は初め知らないと言い張るが、イェンナに嘘を見抜かれ、宝石はもう売ってしまったと打ち明ける 。男が宝石のおかげで借金を返せたと聞いたカーバンクルは、宝石が誰かを幸せにしたならそれでよいと答える。男は二度と酒に溺れて借金を作らないと誓い、宝石を売った相手を教える 。
第4話
宝石は人から人へと渡っており、一行の旅は思ったより長くなる 。道中、アビスに襲われていたマンサ・ムーサの隊商を助ける。マンサは先の街で開かれるオークションに向かうところで、礼として好きなものを何でも買ってやると申し出る 。事情を聞いたマンサが出品目録を確かめると、「幸せを呼ぶ宝石」が載っている。マンサは自分が落札してカーバンクルに渡すと約束する 。
会場で出品された宝石を、カーバンクルは自分のものに間違いないと言う。司会者は内心では効き目を大したことがないと思っているが、効果を大げさに宣伝する 。マンサが大きく値を上げると、クレオパトラが野望のためだと言ってさらに競り上げる。宝石のマナとマンサの本気ぶりから、本物だと見たのである。同行するツタンカーメンは国庫が赤字になると心配する 。観音菩薩は、宝石の力は本物だがささやかなもので、すでに値段に見合わないと見る。誰かが自分のせいで不幸になるのは嫌だとカーバンクルが言うと、マンサは一気に額を引き上げて落札する 。しかしマンサは、カーバンクルの安全のため宝石をすぐには返せないと言い、主人公に協力を求める 。
第5話
イェンナが宝石を取ってきてカーバンクルに渡し、カーバンクルは宝石を額に付け直す 。マンサの計画は、偽物の宝石を用意し、盗賊に入られた騒ぎの中で壊れたように見せかけ、本物はカーバンクルに返すというものだった。高額で落札されたことで、宝石の力を信じて狙う者が出てくると考え、世間の目をそらすための芝居である 。大金を使わせたことを気にするカーバンクルに、主人公は、マンサにとって金は力であり、その力で人を幸せにするのが嬉しいのだろうと話す。カーバンクルは、次にマンサに会ったら恩返しに宝石を触らせると決める 。
観音菩薩は、カーバンクルの宝石がすぐ外れるという話はほかの神々に聞いても知られていなかったと、疑問を残す 。そこへ、アスクレピオスに虫歯の治療を迫られた弁慶が逃げてくる。カーバンクルの宝石に願うと弁慶の歯が抜けて痛みが消え、乳歯が抜けかけていただけだとわかる 。観音菩薩は、カーバンクルの宝石も同じようなもので、彼女はこれから成長して伝説どおりの強い力を持つのかもしれないと考える。そして、欲に溺れず助け合える主人公たちと一緒なら大丈夫だろうと思う。主人公とメルはカーバンクルに改めて街を案内する 。
登場人物
- カーバンクル:額の宝石に幸せを呼ぶ力を持つ、新しく召喚された仲間。なくした宝石を取り戻すため、主人公たちと旅をする
- 観音菩薩:カーバンクルを助けて主人公のもとへ連れて行く。宝石探しに同行し、宝石の力や性質について考えをめぐらせる
- 主人公:カーバンクルを迎え入れ、宝石を取り戻すことを手伝う
- マスター・メル:カーバンクルの世話を任され、配達先でも宝石の情報を集める
- マンサ・ムーサ:助けてもらった礼にオークションで宝石を落札し、カーバンクルを守るための芝居を計画する
- マスター・イェンナ:宝石を拾って売った男を突き止め、のちに宝石を取ってくる
- クレオパトラ:野望のために宝石を手に入れようとし、オークションでマンサと競り合う
- ツタンカーメン:クレオパトラに同行し、国庫が赤字になることを心配する
- リトリー:カーバンクルの宝石に最初に願いをかけ、宝石探しにも加わる
- 弁慶:歯の痛みをカーバンクルの宝石に願い、抜けかけの乳歯が抜ける