あらすじ
ユノは仲間たちに、自分だけの特別な服を買いたいと相談する。主人公も加わって服飾店を回るうちに、一行は月に伝わる天使と悪魔の祭り「天啓祭」の衣装を見つける。ヘルミィは、ユノの思い出作りとクルセイダーズ結成の記念を兼ねて、クルセイダーズ流の天啓祭を開こうと提案する。参加者が天使役と悪魔役に分かれて主人公を奪い合い、主人公自身が特別採点者を務めるという形式で、主人公に色仕掛けへの耐性をつける訓練も兼ねるという。
ストーリー
第1話
ユノはミカエル、ジャンヌ、シルドラ、ヘルミィに、新しい服を買いたいと打ち明ける。目覚めてすぐ天使兵に追われ、着の身着のまま逃げてきたため、これまで似たような服ばかり選んできたのだという。ユノは、全てのユノの核である自分は他のユノを取り込むくらいの気構えでいるべきだと以前シルドラに言われたことを挙げ、他のユノに無いものを持てば自信につながると考えている。
ヘルミィは、この買い物にはユノの記憶を補強する思い出作りの意味があるとし、主人公を同行させる。主人公や仲間たちと共に過ごした記憶は、ほかのユノが持ち得ないものだという理由である。服飾店で一行は、近く開かれる天啓祭のための天使と悪魔の衣装を見つける。ヘルミィによれば、天啓祭は二つの勢力に分かれて争い、最後に天使側が勝って平和を祈る月の文化である。ミカエルは、悪魔の襲来を告げる主の啓示に備えた大昔の軍事演習が起源だったと記憶している。これを聞いたヘルミィは、自分たちで天啓祭を開こうと持ちかける。
第2話
ヘルミィは、ユノと主人公が目覚めてからもうすぐ半年、つまりお尋ね者のクルセイダーズ結成からも半年になると指摘する。ユノは、新しい服をその祝いとしても選びたかったと明かす。ヘルミィの案では、天使役と悪魔役に分かれて主人公を争奪し、特別採点者の主人公が胸の内ひとつで勝敗を決める。ヘルミィは、月の各勢力が主人公を狙っておりハニートラップの恐れもあるので、これは主人公を鍛える訓練になると説明する。シルドラも、悪魔側にも勝つ機会がある方が面白いとしてこの案に乗る。主人公は、ユノに見せられた二着の天使衣装のどちらかを選ばされ、天啓祭はもう避けられないと悟る。
一方、スカアハはクー・フーリンに稽古をつけ、モリガンがそれを見守っている。リヤナの件の礼として野菜を届けに来たオリジンとバフォメットのうち、オリジンが模擬戦に加わる。スカアハは、オリジンは大きな力を持ちながらそれを生かす技術が身についておらず、伸びしろが大きいと評する。クー・フーリンが悪魔陣営での天啓祭参加を宣言すると、モリガンとオリジンも続く。バフォメットはどちらの陣営にも入らず運営側として協力する予定だと話し、面倒がっていたスカアハも参加だけは承知する。ヘルミィのもとを訪れたクー・フーリンは、ユノとヘルミィの露出の多い衣装に驚き、主人公を誘惑するための服だと聞かされて憤慨する。
第3話
スカアハは、どこでも快適に眠れる服として悪魔の衣装に関心を示し、悪魔陣営での参加を決める。露出の多い服を恥ずかしがるクー・フーリンは着替えを断るが、ヘルミィから戦闘員としての活躍も重要だと言われて納得する。ユノは、今は特別なことをしたい気分であり、自分の中の「情愛」を大切にしたいと語る。体つきを気にしていたオリジンも、スカアハに体つきは個性だと励まされ、主人公の争奪戦に加わる。衣装店では、すでに参加する気になっていたシルドラが衣装に悩んでおり、オリジンにそろいの角や爪を勧められる。
その頃、アーサーはトリスタン、ニムエ、ガラハッドと共にコロニーの外で天使兵を退けるが、浮かない様子を見せる。アーサーは、かつては民や地上の人々を守るために戦ったが、今はお尋ね者として自分たちを守るためにしか戦えていないと語る。天使兵は従順な人間を守っているため、いくら戦っても人々に感謝されず、円卓の騎士が認められることもないのだという。トリスタンは、ガウェインの件が片付き、ホーエンハイムを止める戦いも経て、アーサーは燃え尽きているのではないかとみる。アーサーは円卓の騎士の人気と知名度を上げるという新たな目標を掲げ、ガラハッドの勧めで天使役として天啓祭に出ることを決める。仲間たちはクリスマスのときのように露出の多い格好をしないかと心配するが、アーサーは勇ましい装束にすると答える。やがて一行は、衣装を整えたクルセイダーズの面々に出会う。
第4話
クルセイダーズ流の天啓祭が主人公を誘惑する催しだと知ったアーサーは、一転して露出のある天使衣装を求め始める。トリスタンたちは、アーサーが主人公を意識してアピールしたいのだろうと考え、それを後押しする。モリガンは、「夢魔の女王」と呼ばれ悪魔のように扱われてきた印象を変えたいとして天使陣営を選ぶ。その名を聞いたアーサーは、何かを気にする様子を見せる。シルドラとアーサーは、互いに相手の負けを予告して張り合う。
リトリーの司会で天啓祭が開幕し、主人公は特別採点者として、怪我をせず楽しんでほしいと挨拶する。ソロモンが提供した魔術兵を倒す早さを競う最初の模擬戦では、天使陣営が大差で勝つ。天使陣営は希望者が多く有利だったが、劣勢の悪魔側がどう動くかも訓練のうちだとして、ヘルミィは人数をあえて調整していなかった。スカアハは、天使陣営を仲間割れさせる作戦を思いつく。
シルドラはヘルミィに、勝った側は主人公を好きにできるという賞品を求め、ヘルミィはこれを認める。シルドラが天使陣営は人数が多いと指摘すると、アルテミスが二、三人ずつのチームに分かれて競うことを提案する。アルテミスはアポロンと、ミカエルはジャンヌと、ヘルミィはユノと組む。アーサーは、かつての知り合いで味方としては心強いが敵としては手強かったモーガン・ル・フェイにモリガンが似ているとし、見極めるためにモリガンに共闘を申し込む。モリガンは、その女性は別の世界の自分かもしれないと興味を持って受け入れる。シルドラは、狙いどおり戦力が分散したことを喜ぶ。
第5話
模擬戦や競走などで各チームが得点を競い、主人公は採点を任された競技で色仕掛けに応じず公平に判定する。色仕掛けに負けないための訓練なのだから誰かをひいきしてはいけないというのが主人公の考えだが、ヘルミィとアーサーは、上に立つ者の心が見えなければ結束が弱まると語る。そこでヘルミィは、天使と悪魔の両面を持つガブリエルとバフォメットを追加の特別採点者として招く。二人は主人公の内心を代弁すると称して得点を与え始め、主人公の否定をよそに、ユノには50ポイントが入る。会場は大いに盛り上がる。
初日はユノとヘルミィのチームが、ジャンヌとミカエルのチームを僅差で抑えて首位となる。その夜、二人は主人公と過ごし、日頃頑張っている主人公を癒やしたいと告げる。主人公はユノの膝枕で撫でられるうちに眠りに落ちる。シルドラは翌日からの巻き返しを誓い、物語は後編へ続く。
登場人物
- ユノ:ユノの特別な服選びと思い出作りがクルセイダーズ流天啓祭の発端となる。ヘルミィと組み、初日の首位を取る。
- ヘルミィ:天啓祭の立案者。主人公の色仕掛け対策を兼ねた争奪戦の形式を考え、追加の採点者も用意する。
- 主人公:特別採点者を務める。賞品として扱われることに戸惑いながらも、公平な判定を貫こうとする。
- シルドラ:悪魔陣営で参加する。勝者への賞品を提案し、天使陣営の戦力を分散させる。
- アーサー:円卓の騎士の知名度を上げようと天使役で参加し、モリガンと組む。
- スカアハ:寝間着にするため悪魔衣装を選び、天使陣営を仲間割れさせる作戦を考え出す。
- モリガン:印象を変えるため天使陣営に入り、アーサーの共闘の申し出を受け入れる。
- オリジン:スカアハとの模擬戦で伸びしろを認められる。クー・フーリンから天啓祭のことを聞いて参加を望み、悪魔陣営で加わる。
- クー・フーリン:影の国の一同を連れて天啓祭への参加を申し出る。悪魔陣営の戦闘員として加わる。
- ミカエル:天啓祭の起源を語り、ジャンヌと組んで初日を僅差の2位で終える。