あらすじ
長い旅の途中、一行は息抜きのためにある町に滞在し、町外れのコテージを借りている。トリスタンとアンドロメダが主人公をセールに誘うが、町の外から悲鳴が聞こえ、主人公はアビスに襲われていた二人組のもとへ駆けつける。助けた二人は、アンドロメダの母カシオペアと、トリスタンの親友を名乗るイゾルデだった。町では司祭の娘の結婚が祝われているが、花嫁の様子が気にかかるカシオペアが騒ぎを起こしてしまい、一行は花嫁の事情に関わっていく。
ストーリー
第1話
旅の途中に立ち寄った町で、一行は町外れのコテージを借りて休んでいる。トリスタンとアンドロメダが主人公をセールに誘い、アーサーやカエサル、ミカエル、ジャンヌ・ダルク、リトリーたちも同行する。トリスタンは、最初は荷物持ちを頼むつもりだったが、皆で出かけた方が楽しいと考え直したと打ち明ける。
トリスタンは、昔アンドロメダのように気の合う相手といつも一緒に出かけていたと語りかけるが、らしくないことを言ったとして話を打ち切る。その直後、主人公は町の外から悲鳴を聞いて駆け出す。町の外では二人組がアビスに囲まれており、主人公が助けに入る。
第2話
アビスを片付けたところへ仲間たちが追いつき、助けた二人のうち一人がアンドロメダの母カシオペア、もう一人がトリスタンの親友イゾルデだと分かる。二人は、それぞれ娘と親友がクルセイダーズにいると聞いて後を追ううちに出会い、ともに旅をしてきたと語る。イゾルデはトリスタンの噂を聞いて装いを真似るうちに見た目を変えたと話し、トリスタンは本当にイゾルデなのかと確かめる。
一行はイゾルデの希望もあって二人を加えてセールに出かけ、買い物を楽しむ。帰り道、イゾルデはアンドロメダの呼び方に対抗してトリスタンを「とーにゃん」と呼び、互いに新しい呼び名を決める。主人公は宿の決まっていない二人に、コテージの空き部屋に泊まるよう勧める。
夕食の席では、カシオペアが礼として料理を振る舞い、娘を子供扱いする。台所を覗いたトリスタンと主人公は、料理中のイゾルデが独り言を言い、普段と違う雰囲気になっているところを目にする。イゾルデは料理に集中すると雰囲気が変わるのだと説明し、料理を焦がしかけたあと二人と食卓に戻る。
第3話
翌朝、夜通し語り合ったトリスタンとイゾルデは、主人公を連れて食事に出かける。町では、町の代表を務める司祭の娘が近く結婚するとして祝いのセールが開かれている。イゾルデは、権力者の娘が親の決めた相手と無理に結婚させられているのではないかと案じる。
その様子を見て、トリスタンは過去を明かす。トリスタンの知るイゾルデは二人おり、一人は先に出会ってともに旅をした王女、もう一人は後に出会って一緒に暮らした人物で、トリスタンは二人目を通して一人目を見てしまい、二人目は一人目に近づこうとしたという。トリスタンは三人の行き違いが良くない結末を招いたのは自分のせいだと語る。再会したイゾルデを当初は二人目だと思っていたが、目の前の彼女は一人目だと気づいたと告げる。
イゾルデによれば、二人のイゾルデは今の身体に転生した際に一人の存在となり、記憶だけでなく心も共存しているという。今話しているのは一人目であり、二人の願いはともにトリスタンの力になることだったと語る。二人目は行き違いを申し訳なく思い、今は顔を合わせられないとしている。
その後、三人は人だかりの中で、アンドロメダとカシオペアが兵士たちに詰め寄られている場面に出くわす。式場の下見に来ていた花嫁について、カシオペアが漏らした一言が周囲に聞こえ、町の人々と護衛を怒らせたのである。争いになるものの、先に手を出した側として相手方が戦いの件を不問とし、早めに町を出るよう勧める。
カシオペアは、花嫁が騒ぎの前から笑わず静かな表情のままだったことが気がかりで、謝る機会を逃したと打ち明ける。イゾルデは花嫁の力になろうと訴えるが、トリスタン、アーサー、カエサルは情報が少ないうえに揉め事も起こしたため、慎重に動くべきだと主張する。カシオペアも、町の事情は町で解決すべきだとしてそれに同意する。
第4話
花嫁が気になりながらも動けずにいるカシオペアとイゾルデのもとに、花嫁のそばにいた女兵士が訪れる。カシオペアの心配に気づいていた女兵士は、二人に助けを求める。女兵士の話では、花嫁は結婚相手から指輪を贈られた頃から無関心で無感情になり、父親である司祭は結婚にやけに乗り気だという。
カシオペアとイゾルデは主人公に協力を頼み、報酬も出すと申し出る。主人公は、町の人から頼られた以上ためらう理由はないとして引き受ける。また、二人はもう仲間だとして報酬を断る。
一行は少人数で忍び込むが、城の兵士に見つかり、戦って突破する。女兵士の案内で花嫁のもとに着くと、花嫁はほとんど反応を示さない。ミカエルは指輪から異様な力を感じ、呪いを込めた魔導具だと見抜くが、指輪は外れない。
花嫁を連れ出そうとしたところへ司祭が現れ、宿に見張りを付けていたことを明かす。イゾルデは娘の意思を奪う司祭を非難し、カシオペアも、子供は親の所有物ではないとして司祭を親とは認めないと言い放つ。司祭は兵士たちに一行の捕縛を命じ、戦いになる。
第5話
事件の真相は政略結婚だった。結婚相手の有力者が司祭に地位を約束する代わりに娘を求め、娘が断ろうとしたため、魔導具で娘の意思を封じて無理に式を進めようとしたのである。元に戻った花嫁には別に想い人がおり、この件を通じて両想いになったという。司祭は有力者とともに余罪を追及され、町の人々は娘に同情的であることが語られる。
カシオペアは迷惑をかけたとして黙って去ろうとするが、アンドロメダが引き止め、目の届かないところに行かれる方が心配だから一緒にいてほしいと伝える。出発の前、イゾルデとカシオペアは主人公の頼もしさを話題にして好みの女性を尋ね、イゾルデはトリスタンは自分のものだと言い、カシオペアは娘の婿にと持ちかけてアンドロメダに引っ張られていく。リトリーは賑やかな仲間が増えたと喜ぶ。
登場人物
- イゾルデ:トリスタンの親友。転生によって二人のイゾルデが一人になった存在であることを明かし、花嫁を助けようと訴える。
- カシオペア:アンドロメダの母。花嫁の異変に気づいて騒ぎを起こすが、女兵士の依頼を受けて協力を求める。
- トリスタン:主人公らをセールに誘う。二人のイゾルデとの過去を語る。
- アンドロメダ:母カシオペアと再会し、子供扱いを嫌がりながらも、去ろうとする母を引き止める。
- 主人公:アビスに襲われていた二人を助け、花嫁の救出を引き受ける。
- ミカエル:花嫁の指輪が呪いを込めた魔導具であることを見抜く。
- アーサー:花嫁の件で、動く前に情報を集めるべきだと説く。
- カエサル:騒ぎを起こした後だけに下手に動くのは避けるべきだと述べ、司祭の関与を指摘する。
- ジャンヌ・ダルク:救出の準備を進め、事件の背景を説明する。