ジークフリートのキャラクターストーリーは全6話ある。ファフニールを手にかけた過去を主人公に打ち明ける話、ファフニールやブリュンヒルデらに後押しされて主人公と過ごす話、見知らぬ世界の村でアビスと戦う話などで構成される。
眠れない夜の告白
寝付けずに夜の散歩に出た主人公は、夜風に当たるジークフリートと出会い、元気がないことに気づく。ジークフリートは、ファフニールとの再会や指輪の力で強くなったことをきっかけに、昔のことを思い出したと打ち明ける。彼女によれば、両親を亡くした幼い頃にファフニールに引き取られて育ち、ファフニールは母であり姉であり憧れでもあった。
ジークフリートの話では、ファフニールの父で領主のフンディングは、人を狂わせる呪いの黄金の指輪を手に入れて領民に非道を働くようになった。ファフニールは指輪を取り上げようとして父を殺してしまい、自らに呪いをかけて竜の姿となり、人里離れた土地で指輪を守っていた。ところがジークフリートは、指輪を狙う者にそそのかされてファフニールを悪竜と思い込み、斬ってしまったという。手元に残ったのは、呪いの指輪と、指輪を守るためにファフニールがかけた力だけだった。
ジークフリートは、力は強くなっても心はあの頃から強くなれたのか、また取り返しのつかないことをして主人公に迷惑をかけるのではないかと不安を語る。主人公は、彼女が道を踏み外しそうなときは自分が手を掴んで止めるから、自分が駄目なときは手を握ってほしいと応える。ジークフリートは、学んで強くなり、指輪とファフニールの力を正しく使えるようになると誓い、そのまま主人公ともう少し話していたいと言う。
浜辺での「作戦」
バカンス中、ジークフリートは水着姿の主人公を窓から見つけて自分も水着に着替えるが、会って何をすればよいのか分からず迷う。その様子を見たファフニールとブリュンヒルデは恋煩いだと言い、前かがみで胸を寄せるポーズや、溺れたふりをして抱きつくことなどを提案する。
ジークフリートは教わったとおりに主人公に話しかけて水着の感想を聞き、海に誘って溺れたふりをするが、主人公には足が届く場所だと言われて砂浜へ連れ戻される。そのあと二人は夜になるまで話し込むが、それ以上の進展はない。ずっと見ていたブリュンヒルデとファフニールが出てきて主人公を責めるが、ジークフリートは主人公と話せただけで満足だと言って二人を止める。
理想のお嫁さんの勉強
主人公を花婿に見立ててドレスを着ることになったジークフリートは、この機会に家事を学ぼうと考え、キキーモラを先生にして主人公の部屋で掃除を習う。手際の良さをキキーモラに褒められたあと、ジークフリートが男性の秘蔵の本を見つけたらどうすればよいかと尋ねたため、主人公は慌てて否定する。
続いてパールヴァティーを先生に、彼女の故郷の料理を教わり、主人公は味見役を務める。途中で匂いにつられたシヴァが現れ、理想の嫁になるにはもっと学ぶべきことがあると言って何かを教えようとするが、パールヴァティーに阻まれる。料理を完成させたジークフリートは、自分はまだ理想のお嫁さんには遠いと受け止め、主人公に喜んでもらうためにもっと勉強すると決意する。
見知らぬ世界の村で
ジークフリートは、ある村を襲う魔物を退け、村人たちから熱烈に称えられる。村の娘イルマに怪我を心配されると、ジークフリートは、全身を鋼のように硬くする力があり、鎧も実は肌の一部だと説明する。イルマは彼女の隙の多さを注意するが、ジークフリートには話が通じない。ジークフリートは、イルマが魔物の正体であるアビスを知っていて当然という反応を見せたことから、ここは自分の知る世界とは違うと気づく。
村のおばば様は、千年前に神々とアビスの戦いで世界が破滅しかけたとき、人々を救ったのが不思議な力を持つレジェンドであり、アビスが再び動き出すと月から降り立つという伝承を語り、ジークフリートがそのレジェンドなのかと問う。ジークフリートは、千年前の戦いもレジェンドも分からず、気づいたらこの世界にいたのだと答える。そこへ、森の奥でアビスの巣を見つけたという知らせが届く。イルマは討伐に向かうジークフリートに生きて帰るよう訴えるが、ジークフリートはすでに群れを倒し終えていた。
ジークフリートは王都へ向かう道をイルマに尋ねる。イルマが王子たちの権力争いを理由に引き止めると、ジークフリートは、闇の中でふと彼女の息吹を感じたらこの世界にいたと語り、捜している竜の手がかりを求めて王都へ行くのだと説明する。
あざとさの指摘
ジークフリートは、食事の誘いを断った男性から「あざとくていけそう」だと思っていたと言われたことに悩み、リトリーと主人公に相談する。二人は、着物姿の彼女を連れて神社へお参りに行き、あざとく見えたらその場で教えることにする。
神社では、手をつないでデートみたいだと言ったこと、緩んだ帯を直してもらって声を上げたことなどを、リトリーがそのつど指摘する。授与所を開いていたミタマのおみくじで恋愛運の良さを喜んだことや、お揃いのお守りを主人公に渡したことも指摘を受け、しかもそのお守りは安産祈願のものだった。
指摘が続いて落ち込むジークフリートに、リトリーは指摘したのは彼女が可愛いときだと言い、主人公もそれが彼女らしさなので無理に変わらなくてよいと励ます。帰りに主人公が鏡開きを提案すると、ジークフリートは意味を取り違え、リトリーに鏡餅を割って食べることだと教えられる。
祭りの日のフォートレス
祭りの日、ドレス姿のジークフリートは見知らぬ男に穴場の店へ誘われるが、それがナンパだとは気づかず、主人公にも勧められそうだと乗り気になる。主人公が現れると男は立ち去り、ジークフリートはナンパだったと教えられる。主人公から知らない男性の話は聞き流すよう言われたとき、ジークフリートはかつてブリュンヒルデに同じような注意を受けたことを思い出し、懐かしむ。
主人公に誘われ、ジークフリートは一緒に祭りを回る。主人公は一緒に歩く女性が分刻みで替わるという噂を、偽ドミトリーの仕業ではないかと疑いつつ否定する。二人はレオナルド・ダ・ヴィンチのクレープ屋台に立ち寄り、マリー・アントワネットが誘惑に耐えて逃げていく場面に居合わせる。ジークフリートが主人公にクレープを食べさせる様子をダ・ヴィンチが装置で写し取り、売ろうとしたため、主人公はそれを回収する。
賑やかな祭りの中で、ジークフリートは、いつか旅を終えたらこうした場所で主人公とのんびり過ごしたいと語る。そしてもっと色々な場所を一緒に見て回りたいと言い、主人公を次の場所へ誘う。
登場人物
- 主人公:ジークフリートが「隊長さん」と呼んで慕う相手で、夜の告白や神社の話では彼女の相談に乗り、浜辺や祭りの話でも行動を共にする。
- ファフニール:ジークフリートの育ての親で、浜辺の話ではブリュンヒルデと二人で彼女の恋を後押しする。
- ブリュンヒルデ:浜辺でジークフリートに主人公への接し方を指南し、祭りの話では彼女の回想に登場する。
- キキーモラ:ジークフリートに掃除のコツを教える先生役。
- パールヴァティー:故郷の料理をジークフリートに教える先生役。
- シヴァ:料理の勉強中に現れ、ジークフリートに何かを教えようとしてパールヴァティーに止められる。
- リトリー:神社でジークフリートのあざとく見える言動を指摘し、最後には今のままでよいと励ます。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ:祭りでクレープ屋台を出し、ジークフリートと主人公の様子を写し取って売ろうとする。