モリガンのキャラクターストーリーは2話ある。第1話は酒場で主人公やリトリーと飲みながら店員の恋愛相談を片付ける話、第2話は娘と間違われた老婆のためにスカアハが薬を作り、モリガンがアビスに襲われた老婆を助ける話である。
酒場の恋愛相談
モリガンはこのところ通っている酒場で、客の相談に乗っては礼に酒をおごってもらっている。そこへ主人公とリトリーが食事に来る。空き瓶が積み上がってもモリガンは飲むのをやめない。やがて、酒を運んでくる店員が相談したそうにしていることにモリガンは気づき、自分から声をかける。店員の相談は、自分をひいきにしてくれる常連客にどう接すればよいか分からないというものだった。モリガンは店員が困ってはいても嫌がってはいないと見て、断りの役は引き受けず、しばらく様子を見ることにする。
そのうち、別の酔客が店員の腕をつかんで絡み始める。主人公は止めに入ろうとするが、モリガンが引き止める。例の常連客が店員をかばって二人の間に入ったからで、モリガンはその勇気に水を差すのは野暮だと言う。酔客が殴りかかり、常連客が危うくなると、モリガンは食べていた果物の種を魔術で飛ばして酔客の額に当てる。酔客がひるんだ隙に、常連客が相手を倒して床に押さえつける。モリガンは、種はたまたま当たっただけだとごまかす。
モリガンは店員を呼び、あれだけ必死に守ってくれたのだから、あとは応えるだけだと伝える。店員は何も言わず、顔を赤くして店の奥へ走っていく。主人公が、常連客の顔を立てつつ店員の気持ちをいちばんに考えていたと褒めると、モリガンは楽しく飲みたかっただけだと受け流す。そのうえで、主人公と飲むのは気分がよいと言い、朝まで付き合うよう誘う。
老婆と薬草
主人公が鍛錬をしている横で、モリガンとスカアハが昼から酒盛りをしている。主人公が、性格は違っても二人とも怠け者だとぼやくと、モリガンは、スカアハはとても情熱的なのだと言い返す。そして、見えていることだけが真実ではない、もう少し大人になれば分かるかもしれないと話す。
その後、モリガンは慌てた様子で主人公の後ろに隠れる。追ってきた老婆はモリガンを「マリィ」と呼ぶ。モリガンによれば、ひどい関節炎に苦しむ老婆を気まぐれで治したところ、娘と間違われてしまったという。モリガンが村人から聞いた話では、その娘は何十年も前に病気で亡くなったとみられる。主人公は、マリィは友だちとの約束があると言ってその場を収める。老婆はお茶代のつもりで何かを渡すが、それはただの草だった。ところがスカアハが見ると貴重な薬草で、スカアハはすぐ研究に取りかかる。モリガンは、スカアハは普段だるそうに見えても、大事なときや興味のあることには全力でぶつかるのだと語り、それが以前言った「情熱的」の意味だったことが分かる。
スカアハはこの薬草から関節炎の薬を作る。また娘と勘違いされるのを嫌がるモリガンに、主人公は、モリガンが自分で渡すのが筋だと説く。二人が山菜採りに出た老婆を追って森に入ると、老婆がアビスに襲われていた。モリガンは老婆に手を出すなと叫んで駆けつけ、老婆はマリィがよく来てくれたと喜ぶ。モリガンは腰を抜かした老婆に薬を飲ませると、すぐに走り去る。追いついた主人公が、スカアハに負けないくらい情熱的で格好よかったと言うと、モリガンは、とっさに手が出ただけだから忘れるように、人に話したら「お仕置きしちゃうわよ」と口止めする。