ラスプーチンのキャラクターストーリーは2話ある。1話目では、アナスタシアが見たがっている故郷の花を探しに、主人公やリトリーと雪山へ登る。2話目では、町の女性から家に現れる気配について相談を受け、その気配が亡き母親のものだと突き止める。
雪山の花探し
アナスタシアは、ラスプーチンと二人でいるともとの世界の宮殿を思い出すと言い、庭園に咲いていた花をまた見たいと打ち明ける。その後ラスプーチンは一人で雪山へ向かう。近くに用事のあった主人公とリトリーがたまたま出会い、同行を申し出る。ラスプーチンは、慣れない者に雪山は厳しいうえ、山にはアビスの残党がいるとの噂もあると言って止める。しかし主人公は、アビスがいるならなおさら一人では行かせられないと答え、三人で出発する。
道中ではリトリーが何度も悲鳴を上げるような災難に遭う。休憩中にはアビスの残党が現れる。雪に足を取られた主人公をラスプーチンがかばい、片足を失う。洞窟に運ばれたラスプーチンは、人より傷の治りが早いと言い、すぐに立ち上がって先へ進む。リトリーはレジェンドならこれが普通なのかと驚くが、主人公はラスプーチンが特殊なだけだろうと答える。
山頂でラスプーチンは目当ての花を見つけ、アナスタシアとよく見た花によく似ていると懐かしむ。アナスタシアは自分を怪僧でも聖人でもなく、一人の人間として扱ってくれたと語り、すぐに「感傷的でしたね」と話を打ち切って下山する。戻ると、アナスタシアはもう街の花屋で庭園の花にそっくりな花を買ってきていた。ラスプーチンは、自分の花も彼女への贈り物として買ってきたということにして話を合わせる。リトリーに、アナスタシアのことになると周りが見えなくなると言われ、ラスプーチンは「不覚、です」と認める。
母から娘へのベール
廃教会の一件が噂になり、ラスプーチンは町の人々から幽霊や物音の相談を受けるようになる。しかし原因はどれも勘違いや見間違いで、ドアの建て付けが悪かったり、茂った草木が人影に見えたりしただけだった。ラスプーチンはドアの修繕まで引き受けることになり、自分は便利屋ではないとこぼす。
そこへ、結婚を控えた女性が相談に来る。結婚が決まった頃から、一人暮らしの家で自分以外の誰かの気配を感じるという。女性の母は彼女が幼い頃に亡くなり、父も少し前に亡くなっている。アナスタシアに頼まれ、ラスプーチンは引き受ける。昼間に家を調べても異常は見つからず、気配は夜に現れるという。そこでラスプーチンが一人で夜通し見張ることになり、アナスタシアは女性を宿に泊める。
夜、ラスプーチンは家の中で足音を聞き、気配をたどって亡き母親の部屋に入る。そこにあった衣装箱がなぜか気になって開けると、作りかけの何か、布と裁縫道具、古い日記帳が入っていた。読むのをためらうと気配が強まり、促されるように日記を開く。日記によれば、母親は自分の母から贈られた花嫁のベールを手直しして娘に贈るつもりだったが、完成させる前に亡くなっていた。ラスプーチンは、気配の主が依頼者の母で、ベールが心残りなのだと考え、一晩かけてベールを縫うことにする。
ベールが完成すると気配は消える。女性はベールを結婚式で必ず身に着けると約束し、礼を述べる。初めてのベール作りで徹夜したラスプーチンは、縫い方を覚えたので、アナスタシアと隊長が結ばれるときには自分が花嫁衣装を作ると言い出す。アナスタシアは慌てて気が早いと抗議するが、ラスプーチンは布集めとデザインの構想に意欲を見せる。