あらすじ
クレオパトラ、アヌビス、ツタンカーメンの三人は、ライブのたびに観客を増やしながらアイドルグランプリに向けて活動している。ツタンカーメンは仲間や主人公に成長を認められても、自分がアイドルをきちんとやれているのか自信を持てずにいる。大会前、三人はライバルとなるヤマトタケルたちのライブを見に行き、その実力に圧倒される。そこへ以前ライブに来たアビスが再び現れ、三人の今のパフォーマンスは最初のライブより劣っていると言い放つ。
ストーリー
第1話
ライブを終えた三人を主人公がねぎらう。ライブのたびに観客は増え、最初から通い続けるファンもいる。体力がつき、ペース配分にも慣れてきたと三人は手応えを語り合う。クレオパトラは、観客一人一人に語りかけるように歌うツタンカーメンが一番成長したと評価するが、本人は反省点ばかりを挙げて謙遜する。
打ち合わせの後、ツタンカーメンは一人残り、自分はちゃんとアイドルをやれているのか、仲間の足を引っ張っていないかと主人公に打ち明ける。主人公はもう人気アイドルの一人だと励まし、身近には一緒にステージに立つ心強い仲間がいると伝える。ツタンカーメンは二人と一緒ならグランプリでも良い結果が出せると考え、頑張ることを決める。
第2話
クレオパトラはレッスンを早めに切り上げ、主人公と相談して決めた敵情視察としてヤマトタケルたちのライブ会場へ二人を連れて行く。会場は開場後すぐ満員になるほど混み合っている。ヤマトタケルの長いマイクパフォーマンスをアルテミスとサリエルが止めてライブが始まり、乱れのない激しいダンスと堂々とした歌声で会場を沸かせる。三人は数段上の実力を認めて目標が見えたと前向きになろうとするが、ツタンカーメンは大会までに追いつける自信がないとこぼす。
帰り道、以前三人のライブに来たアイドル好きのアビスが攻撃を仕掛け、自分を退けたければ魂の歌声を聴かせろと要求する。三人は10回ほど歌うが、アビスは足りないと言い、今のパフォーマンスは最初のライブより劣ると指摘する。主人公は、技術は格段に上がったが技術にとらわれていないか、アイドルに勝ち負けはないのではないかと問いかける。アビスもこれに同意し、アイドルの本質は人を喜ばせ笑顔にすることで、向き合うべきは自分の非力さやライバルではなくファンだと説く。
クレオパトラは、勝つために知名度や技術を高めることばかり考えていたと二人に謝る。ツタンカーメンとアヌビスもそれぞれ上手くなることや人気に気を取られていたと認める。アビスは、忘れていただけで気付けたのだから、あとはそれを忘れずにレッスンに励めばよいと告げて去る。ツタンカーメンはファンにもっと喜んでもらえるアイドルを目指して再出発しようと呼びかける。
第3話
三人は、ヤマトタケルたちが盛り上がっていたのは技術だけでなく、観客のことだけを考えて最高のパフォーマンスをしていたからだと振り返る。そして観客の期待以上の喜びを引き出すにはどうすべきかを考える。主人公は、小さな会場を使えば観客との距離が縮まると提案する。入れる人数が減る問題に対しては、ツタンカーメンがライブの回数を増やすことを提案する。主人公は体力面を心配するが、三人は少しくらいの無理はしたいと答え、兵士たちの協力を得て数倍厳しいレッスンに臨む。兵士たちは初めは体を気遣って止めるが、推しの努力に協力すべきだとして手伝いを引き受ける。
しばらくして様子を見に来た主人公に、三人は小さな会場でのライブが好評で、握手会も開いたと報告する。クレオパトラは、ファンは喜びを受け取るだけでなく自分たちに力も与えてくれる存在だと実感したと語る。勝ち負けはないと分かっていてもグランプリで優勝したいという三人に、主人公は、人を喜ばせることを理解しているなら勝ちたいと思ってもよいと答える。そして助っ人として人気アイドルのマーメイドを紹介する。マーメイドは普段一人でライブをしているため、大勢と競うグランプリには出場しないといい、三人に細かな助言をする。クレオパトラはこのとき、グランプリでのセンターをツタンカーメンに任せたいと伝える。
大会当日、ツタンカーメンは、自分がセンターをやったせいで負けたらと不安をこぼす。クレオパトラは、ツタンカーメンが誰よりもアイドルに真摯に向き合ってきたと伝える。アヌビスとクレオパトラは、一番大事なのは観客を喜ばせることで、結果は自然についてくると言い聞かせる。ツタンカーメンは気持ちを奮い立たせ、ステージへ向かう。
第4話
1曲だけの予選を見守るマーメイドは、自分の助言が正しかったかと緊張し、主人公になだめられる。三人は予選を突破して勝ち進み、決勝戦に進む。準決勝で圧倒的な声援を受けるヤマトタケルたちを見て、クレオパトラは決勝の相手は彼女たちだと確信する。ツタンカーメンは、ファンに優勝を届けて最高の笑顔にしたいから負けないと言い切る。勝ち上がったヤマトタケルは、一度三人のライブを見たときからここまで来ると予感していたと語り、両者は全力でぶつかることを誓う。決勝戦は、制限時間内なら内容も曲数も自由に、それぞれのライブを披露する形式で行われる。
決勝後、審査員の評価が割れて結果発表は大きく遅れる。待つ観客のためにマーメイドがほかの出場アイドルと特別ライブを始める。クレオパトラも加わろうとするが、主人公は審査への影響と、優勝した場合の優勝ライブに備えるべきことを理由に止める。ツタンカーメンは主人公に、結果がどうであれアイドルになれて良かったと語り、これからも二人と一緒にライブを続けたいと伝える。やがて司会者から紙を受け取ったマーメイドが、両者の評価はほとんど差がないと告げて、優勝者の発表に入る。
第5話
優勝したのは三人で、僅差での勝利だった。ヤマトタケルたちが祝いに訪れ、ヤマトタケルは負けたのは残念だが、会場のみんなを笑顔にできたので満足していると話す。一方で、優勝ライブやマーメイドたちのライブに参加できなかったことを惜しむ。三人も大勢のアイドルと一緒のライブに憧れていたことから、ツタンカーメンはある提案を切り出す。
主人公はマーメイドに特別ライブの礼を伝える。遅れて始まった優勝ライブで、司会者は優勝者の希望により優勝者と準優勝者の合同ライブにすると発表し、会場はこれまでで最大の歓声に包まれる。ヤマトタケルは、提案者で優勝ユニットのセンターでもあるツタンカーメンに開始の口上を譲る。ツタンカーメンは観客に呼びかけ、六人による合同ライブを始める。
登場人物
- ツタンカーメン:アイドルとしての自信のなさに悩みながら、グランプリでユニットのセンターを任される。優勝後には合同ライブを提案する。
- クレオパトラ:ユニットをまとめ、敵情視察や厳しいレッスンを主導する。勝つことにとらわれていた自分を反省する。
- アヌビス:ダンスの成長を実感する一方、ファンの応援に舞い上がっていたと振り返り、本番前にはツタンカーメンを励ます。
- 主人公:三人を支える「隊長さん」。小さな会場でのライブを提案し、マーメイドを助っ人として連れて来る。
- ヤマトタケル:ライバルユニットの中心人物。決勝で三人と競い、敗れた後も観客を笑顔にできたことに満足する。
- マーメイド:人気アイドルで、グランプリには出場せず三人に助言する。結果待ちの間は特別ライブを開き、優勝者を発表する。
- アルテミス:ヤマトタケルのユニットのメンバー。暴走しがちなヤマトタケルを抑える。
- サリエル:ヤマトタケルのユニットのメンバー。決勝では三人に負けないと応じる。