あらすじ
主人公はミカエル、リトリーと遠征の依頼を終えて帰る途中、アビスがよく出ると報告のある森で夜を迎える。そこへ、遠見の方術で一行をずっと見守っていたという左慈が現れ、近くに村があると教える。一行がたどり着いた村は、家族を失った女性や身寄りのない子どもを受け入れているという場所で、村長は快く一行を泊める。しかし左慈は、村人たちが村長に向ける怯えや憎しみに気づき、村を怪しむ。
ストーリー
第1話
しばらくフォートレスを離れようというミカエルの提案で遠征に出た主人公たちは、帰り道の森で日暮れを迎える。この遠征には、左慈が主人公をしつこく追い回していたため距離を置くという狙いがあった。不穏な気配がして道が消えるが、主人公は敵意が無いことからこれを左慈の方術と見抜き、呼びかけに応じて左慈が姿を現す。
左慈は、未来の伴侶として迎えに来ただけだと話し、主人公がフォートレスを出てから遠見の方術でずっと見守っていたと明かす。夜に森を抜けるのは危ないとして、左慈はこの先にあまり知られていない新しい村があると勧め、一行はそこで一晩泊めてもらうことにする。
第2話
村の門番の男はよそ者を入れない決まりだとして一行を断るが、現れた村長が一行を受け入れ、空き家を貸す。村長によれば、村にいるのは夫や家族を失った女性と身寄りのない子どもたちで、不幸な目に遭った人々を受け入れることが村の存在意義だという。主人公は、村に出るアビスの退治を引き受ける。その裏で村長と門番の男は、村を見つけた一行をそのまま帰すわけにはいかないと話し、味方に引き込むのがよいが、それが叶わなければ別の手段に出ることを示唆する。
左慈は、村の女性や子どもから村長に向けた怯えや恐怖、憎しみが漏れ出ていると話し、村長を口先だけの善人の典型と見る。左慈は自身の生い立ちも語る。荒んだ貧民街で育ち、他者に尽くす生き方に憧れて方術を極めたが、無償の満足は得られず、集まってきたのは左慈の力で欲望を満たそうとする者ばかりだったという。
その夜、村の近くにアビスが現れ、一行が討伐する。門番の男に村へ戻るよう言われた後、村から逃げてきたというイザベラが一行の前に現れる。イザベラは、村は人さらいの本拠地で、妹のエリシアが捕まっていると訴えて助けを求めるが、門番の男が戻ってきたため話は途中で途切れる。
第3話
一行はイザベラの話は信じられると考え、レーアンで多発している人さらいも村の者の仕業ではないかと推測する。主人公は証拠とエリシアを探しに一人で村を調べに出て、左慈は方術で主人公を見守る。
主人公がいない間に、左慈はミカエルとリトリーに主人公を慕うようになったわけを語る。召喚されたとき、左慈は主人公も自分の方術を利用したいだけの偽善者だと思い、欲望のままに生きられると誘惑した。しかし主人公は左慈の力を他人のためだけに使い、いつか左慈の幸せそうな顔も見てみたいと話した。左慈はこの言葉を求婚と受け取ったという。
主人公は、門番の男がエリシアを問い詰めている場面に出くわす。男たちはイザベラが持ち出した台帳を探しており、村長は台帳を取り戻すために追っ手を出し、イザベラは殺してもかまわないと命じる。合流した仲間に主人公は、台帳は人身売買の確かな証拠になり得ると話し、一行はエリシアより先にイザベラを助けに向かう。
第4話
一行は襲われていたイザベラを助け、エリシアの無事を伝える。イザベラによれば、村の者たちは身寄りのない女性や子どもをさらって村に閉じ込め、貴族や金持ちに高値で売っている。持ち出した台帳には取引の詳細と相手の名前が書かれているという。そこへアビスが現れ、左慈が相手をするが、イザベラは気を失う。
主人公は台帳を持ってフォートレスへ戻るのではなく、イザベラを連れて村へ行き、囚われた人々を全員解放すると決める。しかし門番の男たちに囲まれ、イザベラと台帳を渡さなければ全員殺すと脅される。左慈が方術で霧を起こして男たちを足止めし、一行は村へ急ぐ。
第5話
村に戻った一行に、村長はイザベラを探してくれたと喜ぶふりをする。台帳のことを突きつけられると、村長は虐待され見放された者を保護して送り出しているだけで、受け取る金も救済活動のためであり、これは慈善だと言い張る。交渉が決裂して手下が襲いかかるが、左慈は地縛の方術で村長たちを動けなくする。村長はフォートレスやレーアンの有力者が後ろ盾にいると脅すが、目の前の主人公こそフォートレスの領主だと知らされ、観念する。
イザベラは目を覚ましてエリシアと再会する。捕まっていた人々はフォートレスで保護されることになる。主人公は、ミカエルとリトリーに姉妹と台帳を連れてフォートレスへ戻るよう頼み、自分は村長たちを拘束しておくため左慈と村に残る。応援が着いたら村を解体するつもりである。姉妹が主人公に近づいて名前を尋ねると、左慈は口実をつけて主人公をその場から引き離す。
その後、左慈は、主人公が留守の間に独自にこの村を探っていたこと、そして偶然を装って主人公を導いたことを明かす。主人公自らが助けを求める者を見つけ、助けようとする姿を見ることが、左慈にとって何よりの褒美だったからだという。主人公は、今の左慈はとても幸せそうできれいだと伝える。左慈は今後は決して主人公のそばを離れないと宣言し、フォートレスに戻ったらすぐ籍を入れようと迫る。
登場人物
- 左慈:方術で主人公を見守り、村へ導き、霧や地縛の術で一行の危機を救う。村の存在を前から突き止めていたことを最後に明かす。
- 主人公:村の悪事を探り、イザベラを助け、囚われた人々の解放を決める。フォートレスの領主である。
- ミカエル:遠征を提案した仲間。最後は姉妹と台帳をフォートレスへ送り届ける役目を引き受ける。
- リトリー:遠征に同行した仲間。村長に、主人公がフォートレスの領主であることを告げる。
- イザベラ:村から台帳を持ち出して逃げてきた女性。一行に妹の救出を頼む。
- 村長:身寄りのない人々を受け入れると称して人身売買を行う村の長。悪事を慈善だと言い張る。
- 門番の男:村長の配下。イザベラと台帳を追い、一行を始末しようとする。
- エリシア:イザベラの妹。村に捕らわれて台帳のありかを問い詰められるが、口を割らない。