あらすじ
ヤトは、慕ってくる月の神ルゥと久しぶりに雪山で遊ぶ。その日の終わり、自分はクルセイダーズの仲間ではないと口にしたヤトに、シルドラが、力を取り戻すより先にやることがあると言う。月からの後ろ盾を失ったヤトは、金を持っていないことをシルドラに突かれ、主人公の負担になっていると挑発される。ヤトは自分の食い扶持は自分で稼ぐと言い切るが、どうやって稼げばよいのか思いつかない。
ストーリー
第1話
ルゥは雪山でヤトと主人公を急かし、用意しておいたソリにヤトを乗せて抱きつく。ヤトは、ルゥに誘われたのを口実に自分の体を楽しもうとしているのだろうと主人公をからかう。主人公はそれを否定し、三人で乗るのは危ないからと断る。遊んでいる途中、麓の町の女性が弟を連れてやって来る。弟はクリスマスにルゥからもらった帽子を身につけており、ルゥはこの子に雪滑りを教えると言い出す。
ヤトはその様子を見て、ルゥは人間に関心が薄いと思っていたと話す。さらに、純粋なルゥは月から命じられていた後ろ暗い仕事にも自分の目的にも向かないため、あえて遠ざけておいたが、そのせいで孤独にさせていないか気にしていたと明かす。ルゥを変えてくれたことに礼を言うヤトに、主人公は、自分たちはきっかけにすぎず、変わったのはルゥ自身の意思だと答える。
日が沈むと、ルゥはこれからはいつでもヤトと遊べると喜ぶ。しかしヤトは、自分は仲間になったわけではないと言う。クルセイダーズと行動しているのは協力する価値があるからで、失った力を取り戻すためでもあり、目的を果たした後のことは約束できないという。ヤトがずっと仲間でいてほしいとルゥと主人公が願うなか、シルドラが現れ、力を取り戻す前にやるべきことがあるのではないかとヤトに問いかける。
第2話
夜中にヤトを呼び出したシルドラは、月の後ろ盾をなくした今、金を持っているのかと尋ねる。ヤトは、金には興味がなく、護衛と情報提供で役目は果たしていると返す。シルドラは、護衛はもう足りており、情報もこれから古くなると言い返す。そのうえで、クルセイダーズの活動費の少なからぬ部分を自分の見つけた宝で賄っていること、月で目覚めたばかりの主人公の面倒を見たことから主人公は自分に借りがあることを語る。だからヤトが主人公の負担になるほど、主人公の負債が増えるのだという。
ヤトはシルドラの言い分を認め、活動資金への助力を約束する。シルドラは、評判を気にするのはこれからも付き合いを続けるつもりだからだろうと指摘し、ヤトはそれに反論する。シルドラは向いている仕事を探しておくと言うが、からかわれたヤトはその申し出を断り、自分の食い扶持は独力で稼ぐと言い放つ。
翌日、稼ぐ方法が浮かばず悩むヤトのところへ、アイズが心配して追いかけて来る。ヤトは、姉のアイラがいない今のアイズには金の相談はできないと考える。そこに絵描きの葛飾北斎が現れ、二人の姿を絵にしたいと言う。戦う姿こそ美しいはずだとして、北斎は二人に勝負を挑む。
第3話
戦いの後、急に襲われたことに怒ったアイズは、北斎の魂を浄化しようとする。ヤトはそれを止め、北斎はクルセイダーズの一員なので、そんなことをすれば主人公との関係がこじれると忠告する。北斎は、何度生まれ変わっても自分の魂は絵を描き続けるのだから恐れるものはないと言う。また、二人の腕前なら大事にはならないと見たうえで挑んだのだと話す。そんな反応をされたのは初めてだとアイズは驚き、北斎の謝罪を受けて二人は握手する。
アイズにせがまれて、ヤトは事情を打ち明ける。北斎は、月の住人に絵を売って旅の路銀を稼いでいると話す。ヤトは、自分にできるのは戦うことだけで、それも今は誇れるものではないと漏らす。北斎は、自信の有無はその者の美しさに直結すると言い、アイズもヤトには自信に満ちていてほしいと言う。北斎は、まずは飯を食ってから考えようと二人を誘う。
第4話
北斎が案内した店には、シルドラ、ユノ、リトリーをはじめ見知った顔がそろっている。ヤトが問いただすと、北斎は、憂いを帯びた美女に会える好機だと聞いて出向き、食事にはこの店を使うよう頼まれていただけだと話す。シルドラは、ヤトの長所を探して向いている仕事を診断する企画を始めると宣言する。ヤトは付き合う気はないと帰ろうとするが、ルゥとアイズに引き留められ、少しだけ付き合うことにする。
ルゥはヤトがよく遊んでくれることを熱心に語り、ナイチンゲールはヤトが優しく面倒見がよいとまとめる。ジル・ド・レによれば、ヤトは人手が足りないときスパルタクスやカーバンクルに勉強を教えたことがある。ユノは、ヤトが機嫌のよいときに鼻歌を歌うと明かし、ヤトはそれを否定する。
やがて二つの陣営に分かれての提案合戦になる。ジル・ド・レと青龍は、理知的な強さと美しさを活かす男装執事喫茶を推す。白虎とアイズは、意外さを狙った猫耳のカフェを推す。どちらにするかと迫られたヤトは、どちらもやらないと一喝する。
第5話
ヤトは、挙がる候補がカフェの給仕ばかりなのは筋が通らず、自分には似合わないと不満を述べる。ユノは先生の仕事を挙げ、ルゥはヤトが盤上ゲームにとても強いと話す。それを聞いたマスター・カロリナが、自分の通っている趣味の教室を紹介する。
ヤトが働き始めたと聞き、主人公はシルドラたちと様子を見に行く。ヤトは駒を動かして対戦する盤上ゲームの先生役を務めており、教室の主人は、教え方がわかりやすく戦術眼も鋭いうえ、生徒同士のもめごとも収めてくれると評価する。ところがヤトが給金を尋ねると、教室は趣味で開いており、スタッフは基本的に無給のボランティアだとわかる。教室の主人は慌てて謝り、給金の明細を用意しようとするが、ヤトは金は要らない、人間の暮らしを知りたくて聞いただけだと言って断る。
もっと金を受け取ればよかったとシルドラはヤトを責める。ユノは、シルドラはヤトを元気づけるためにわざと憎まれ役を引き受けているのだと言う。さらに、シルドラにも無一文の時期があり、仕事を世話してもらった経験があるからヤトを放っておけないのだろうと語る。シルドラは否定し、自分とガネーシャは対等で貸し借りはなかったと言い張る。ヤトは、今度は自分が主催してシルドラの長所を探す企画を開こうと言い出し、シルドラは嫌がる。主人公は、ヤトが元気になったのを見て二人の言い合いを眺める。
登場人物
- ヤト:月からの後ろ盾を失い、金を持っていないことをシルドラに突かれて仕事を探す。最後は遊戯教室で盤上ゲームの先生役を務めるが、給金は受け取らない。
- シルドラ:主人公の負担になっているとヤトを挑発し、稼ぐきっかけを作る。仲間を集めて、ヤトの長所を探す企画も仕掛ける。
- ルゥ:ヤトを慕う月の神。雪山でヤトと遊び、ヤトが盤上ゲームに強いと話して教室の仕事につながる話題を出す。
- アイズ:悩むヤトを心配して追いかけ、北斎を浄化しようとしてヤトに止められる。長所探しでは猫耳のカフェを推す。
- 葛飾北斎:ヤトとアイズを描くために勝負を挑む絵描き。絵を売って路銀を稼いでいると話し、二人を食事の店へ連れて行く。
- ユノ:ヤトの鼻歌のことを明かし、先生の仕事を勧める。シルドラはわざと憎まれ役をしているのだと指摘する。
- 主人公:ヤトを仲間として受け入れたいと考えている。遊戯教室で働くヤトの様子を見に行く。
- マスター・カロリナ:自分が通う趣味の遊戯教室をヤトに紹介する。
- リトリー:長所探しの企画で進行役を務める。
- ジル・ド・レ:ヤトが勉強を教えてくれたことを話し、男装執事喫茶を推す。