あらすじ
主人公が敵の誘惑に負けないよう耐性をつけるという名目で始まったクルセイダーズ流の天啓祭は、初日の競技を終える。悪魔陣営のシルドラは、天使陣営が強いうえに特別採点者の判定も甘いことから、このままでは優勝は難しいと考える。シルドラはスカアハやオリジンを呼び集め、さらにヤトを誘って、2日目に向けた作戦を立てようとする。しかし天使陣営も悪魔陣営の動きを見越して備えていた。
ストーリー
第1話
初日を終えた夜、シルドラは作戦会議の待ち合わせに誰も来ないため、仲間を探しに行く。スカアハとクー・フーリンはすでに眠っており、モリガンが二人の寝顔を眺めている。好きな人が無防備な姿を見せるのは信頼の証だとモリガンは語る。目を覚ましたスカアハは、昼間に自分が出した案で天使陣営を仲間割れさせ、団体戦を小チーム戦に持ち込んだことで、もうやる気を使い果たしたと言う。
小チーム戦では、シルドラはオリジンと、スカアハはクー・フーリンと組んでいる。シルドラは、天使同士が争っている隙に悪魔陣営が協力して点を稼ぐべきだと考える。宿の「天使の湯」に浸かっていたオリジンも呼び戻し、シルドラはさらに協力者を増やすためヤトのもとを訪ねる。
第2話
初めヤトは天啓祭に関心を示さないが、優勝したチームは主人公を何でも好きにできると聞き、興味を持つ。シルドラは、誰のチームが勝っても主人公を融通し合おうと持ちかける。分け合えば一人の取り分が減るとヤトが指摘すると、シルドラは、宝を他人に取られて何も得られないのは嫌だというたとえで、負けたくない気持ちを語る。スカアハは内心で、そのたとえでは主人公がシルドラにとっての宝物になると気づくが、口には出さない。主人公の負担を心配するオリジンとスカアハに対し、シルドラは優勝特典で主人公を癒やせばよいと勧め、ヤトも参加を決める。
ヤトは、点数の鍵を握る特別採点者に前もって働きかけるべきだと考え、一行はバフォメットのもとへ向かう。しかし途中でアーサーとモリガンに止められる。さらにトリスタン、ガラハッド、ニムエも待ち構えており、天使陣営は悪魔陣営が今夜動くと予想して見張っていたことがわかる。ジャンヌ・ダルクとミカエルも駆けつけ、シルドラは退くことにする。そこへクー・フーリンが加勢に現れるが、撤退はもう決まった後である。モリガンは、敵としてクー・フーリンの勇姿を間近で見るのも楽しいと語る。シルドラは、明日は手段を選んでいられないと考える。
第3話
翌朝、参加者の間には張り詰めた空気が漂っている。ヘルミィは昨夜の出来事を言い当て、シルドラの動きは前から予想していたと言う。アーサーは、シルドラを警戒するよう自分たちに勧めたのはヘルミィだと明かす。ユノは、互いをよく理解しているシルドラとヘルミィは仲良しだと言う。スカアハは、初めの印象が悪くても今信じ合えていればよいとして、クー・フーリンとモリガンを例に挙げる。
モリガンは昔話を語る。戦争の女神でもあるモリガンは、戦場でクー・フーリンに一目惚れして近づいたが、冷たくあしらわれた。腹を立てたモリガンは修行や決闘の邪魔をし、クー・フーリンに打ち負かされる。それでも傷の手当てをしてくれたのはクー・フーリンで、モリガンはその死を看取るまで付き従ったという。話を聞いたアーサーは、かつての世界でモーガン・ル・フェイやモードレッドと再び手を取り合う道もあったのかと胸の内で考える。
シルドラは、どうすれば点をもらえるのかを主人公に直接尋ねる。アーサーがそれを不正だと咎めて言い争いになり、模擬戦はナディアやゼニス、アポロンたちも加わって大きくなる。ヘルミィは、主人公への質問や直接の交渉はルールで禁じられていないと説明する。するとアーサーも主人公に言い寄り、皆の関心が主人公に集まる。主人公は、優勝特典を餌にして自分から皆に何かを求めることはしたくないと話す。それでも皆は主人公の好みの衣装を口々に問い詰める。そこへガブリエルが現れ、主人公でも決めやすい方法があると言う。
第4話
ガブリエルは、見返りを求めない主人公が素直に応援したい相手、つまり「推し」を選べばよいと提案する。主人公が自分の意思で選ぶのなら、誘惑に負けないための特訓という目的にも反しないとヘルミィは補足し、主人公もこの案を受け入れる。2日目はアピール合戦として仕切り直される。ウリエルは本来の天啓祭とは別物だと言うが、ミカエルは何事も変わっていくものだと返す。ガブリエルは、この提案こそ自分が下した新たな啓示だと告げる。
バフォメットとガブリエルは特別採点者を降りる。バフォメットはパンドラとリヤナのチームで助言役を務めるが、二人は自分から魅了の力を使う方法がわからない。シルドラは前もってアイズを味方につけ、ヤトにアイズとの組を承知させる。リトリーの司会のもと、スカアハとクー・フーリンの演武にモリガンとアーサーも加わる。続いてヤトがアイズとともに、ふだんとかけ離れた可愛らしい振る舞いを見せる。
仕返しにヤトは、主人公を宝物のように思っているのだろうと言ってシルドラに迫るよう促し、ヘルミィもこれをあおる。追い詰められたシルドラは、主人公は思わぬ掘り出し物で手放すには惜しいと言い、すぐに演技だと付け足す。そして、優勝したら悪魔衣装の代金を主人公に立て替えてほしいと願い出て、早々に話を切り上げる。
第5話
ヘルミィに続き、最後にユノがアピールする。記憶のないまま目覚めた自分のそばにはいつも主人公がいてくれたと語り、これからも一緒に思い出を作ってほしいと願う。皆の思いを受け止めた主人公は結果を発表し、全員を優勝とする。
その夜、主人公の部屋にユノ、ヘルミィ、シルドラが訪れる。主人公は、仲間たちが自分を選んでくれたからこそ今のクルセイダーズがあるとして、感謝を示すために皆の希望を叶えると決めたのだと語る。ヘルミィは初めて会った日の言葉を持ち出し、主人公は主人と呼ぶに相応しい人に近づいたと告げる。シルドラがユノの膝枕を奪ったところへ、酒に酔ったアーサー、モリガン、菓子を抱えたオリジン、スカアハが押しかける。ほかの仲間も来ると聞き、主人公は仲間たちとの出会いに思いをはせながら、祭りの夜を過ごす。
登場人物
- シルドラ:悪魔陣営の優勝を狙って策を巡らせる。追い詰められて、主人公を手放すには惜しい掘り出し物だと口にする。
- ヤト:シルドラに誘われて参加し、特別採点者への働きかけを提案する。アピール合戦ではアイズと組まされる。
- アーサー:天使陣営の一人として悪魔陣営の夜の動きを阻み、翌日はシルドラと張り合う。
- スカアハ:もうやる気を使い果たしたと言いつつ、シルドラに促されて作戦会議に同行する。気だるげだが、演武には珍しく意欲を見せる。
- モリガン:アーサーと組んで悪魔陣営の前に立ちはだかる。クー・フーリンとの過去を語る。
- ヘルミィ:シルドラによれば天啓祭の立案者。シルドラの動きを予想しており、アーサーによれば天使陣営にシルドラへの警戒を勧めたのも彼女である。2日目がアピール合戦になることを皆に告げる。
- ユノ:シルドラとヘルミィの関係を仲良しと評する。アピール合戦では主人公への思いをそのまま伝える。
- オリジン:シルドラと組む。主人公と風呂に入ることを望んでいる。
- クー・フーリン:スカアハと組み、演武を披露する。モリガンとの過去が語られる。
- ガブリエル:主人公が「推し」を選ぶ方式を提案し、それを新たな啓示と呼ぶ。