あらすじ
主人公に頼まれた用事を終えた呂布は、武装した者たちに追われる若い女を助け、頼まれるまま女の村まで送り届ける。主人公たちは呂布と合流できないまま次の町に着き、町で風土病が広がっていることを知る。領主によれば、病の特効薬が盗賊に盗まれ、取り返しに向かった兵も腕の立つ者に追い返されたという。領主に頼まれて盗賊の拠点へ向かった主人公たちは、そこで思わぬ相手に出会う。
ストーリー
第1話
主人公に頼まれた用事を済ませた呂布は、武装した男女に追われる若い女から助けを求められ、二人を撃退する。女は山賊に襲われたと言い、村まで送ってほしいと頼む。呂布はこれを引き受ける。着いた村は静かで貧しく、女は持ち帰った品を村長に渡す。
呂布が礼の食事に招かれたところへ、兵士が攻めてきたと村人が知らせに来る。女はそれを兵士崩れの山賊だと説明する。呂布は困っている人を助けるのは当然だとして迎え撃ちに出て、名乗りを上げる。
第2話
主人公、ミカエル、クローデット、ジャンヌ・ダルク、リトリーは旅を続けている。呂布とは前の町で落ち合う予定だったが、呂布が時間を過ぎても来なかったため、置き手紙を残して先に発っていた。次に着いた町は人通りが少なく、住民に話を聞くと風土病が流行っているとわかる。一行は領主のもとへ案内される。
領主によれば、この地方では数十年ごとに、体力が衰えてやがて死に至る風土病が流行する。特効薬の作り方は伝わっているものの、原料の薬草は育ちにくく、扱いも難しい。そのうえ薬師のところから薬が盗まれ、取り返しに向かった町の兵は腕利きに返り討ちにされたという。一行は領主の頼みを引き受け、薬の奪還に向かう。
道中、クローデットは渡された地図が盗賊の居場所をあまりに正確に示していることや、その場所が盗賊の住処らしくないことに違和感を覚える。拠点に着くと、盗賊とされる者たちは「あの方」を呼びに行かせ、必死に一行を食い止めようとする。クローデットはその表情を、奪う側ではなく守る側のものだと見る。主人公は何か事情があると考え、相手をなるべく傷つけないよう仲間に指示する。
第3話
仲間が倒されたのを見た若い娘は、再び「あの人」を頼る。現れたのは呂布だった。娘は第1話で呂布が助けた女である。主人公たちから依頼の内容を聞いた呂布は、娘に薬を盗んだのかと問い、刃を向ける。娘は呂布が自分たちを裏切ったと責める。一行はひとまず話を聞くことにする。
村長は、自分たちは盗賊ではなくただの村人であり、村ぐるみで情報を集めて娘に薬を盗ませたと認める。村でも多くの者が病に倒れているが、領主が配る薬は量が少なく、寒村には最後にしか回ってこない。衰えていく赤子を黙って見てはいられなかったと村長は語る。ジャンヌは生きるための行動を責められないと村人に同情する。クローデットは、これを許せば同じように薬を待つ民に示しがつかないと反論する。ミカエルは、どちらも立場が違うだけで間違ってはいないと述べる。
主人公に意見を求められても、呂布は答えられない。村長は、赤子に薬を与えることはできたとして、一日だけ待ってもらったうえで自分を領主のもとへ連れて行ってほしいと申し出る。その夜、呂布は、何も考えず何も聞かずに人を助けていたこと、いつからか考えることさえやめていたことを振り返る。迷惑をかけたと謝る呂布に対し、主人公は、すぐに人のために動けるところをすごいと思っていること、呂布が動かなければ赤子は助からなかったことを伝える。そして翌日一緒に領主と話そうと持ちかける。
第4話
ジャンヌは村に残って病人を看病する。ほかの者は、罰を受けに行こうとする村長を引き留め、村のことも相談すると約束して領主のもとへ向かう。領主は、盗んだのが村の住人だと知っていたことを認め、盗みを働いた時点で盗賊だと言う。また、薬の量が少ないため、薬師や町の運営に関わる者などを優先していると説明する。クローデットは、為政者としては当然の判断だと認める。
呂布が全員を救う方法はないかと尋ねると、領主はひとつだけ手があると明かす。薬草は近くの山の頂上付近で採れるが、道は人一人しか通れないほど細く険しく、ある時から凶暴な獣やアビスが出るようになったという。呂布が一人で行くと言うと、主人公はそれを信じて途中まで同行し、空を飛べるミカエルもついていく。主人公は、本当に危なくなる前に助けを求めること、守るべき人の中には呂布自身も入っていることを約束させる。
足場が狭くなったところで、主人公はその場に残る。呂布とミカエルは二人で先へ進む。呂布は、今の自分には主人公が待つ帰る場所があると思いながら、群がる敵に立ち向かう。
第5話
日が暮れかけた頃、呂布とミカエルは大量の薬草を持って戻る。ミカエルによると、呂布が迷わず敵に突っ込んでいくため、自分は加護と治癒に専念するしかなかったという。薬草の処理はクローデットたちが引き受ける。呂布はその場で倒れて眠り込むが、傷んでいたのは服だけで、体はミカエルが治していた。
翌日の昼過ぎに呂布が目を覚ますと、薬はすでに前夜のうちに作られ、町やほかの村にも配られていた。配布はクローデットの協力で滞りなく進み、あの村にも薬が届いていた。そこへ若い娘が訪れる。娘は、盗みは自分の独断だったとして罰を求めていたが、領主はこの件を不問にすると決める。娘は呂布を騙して責めたことを謝り、礼を言う。呂布は、助けを求める人を助けるのは当然だと答える。
娘が村へ帰ったあと、呂布は主人公に、考えずに力を振るうだけでは目の前の相手を救えるとは限らないと気づいたと話す。そして、これからはもっと考えて、より多くの人を助けると誓う。主人公は、村人を守ったことも、全員が助かる方法を自ら実行したことも呂布の力だと褒める。呂布は、もっと考えて主人公の力になるから、ずっと近くで見ていてほしいと頼む。
登場人物
- 呂布:村娘を助けたことで薬をめぐる争いに関わる。自分の人助けのあり方に悩んだすえ、一人で山へ薬草を採りに行く。
- 主人公:迷う呂布を肯定して領主との話し合いに導く。薬草採りでは、無事に帰ることを呂布に約束させて送り出す。
- ミカエル:対立する意見をどちらも間違いではないと整理する。山では呂布に付き添い、加護と治癒で支える。
- クローデット:地図や拠点の位置に違和感を覚え、相手が守る側の顔をしていると見抜く。統治する側の立場から意見を述べ、薬の配布も手伝う。
- ジャンヌ・ダルク:村人の事情に同情し、村に残って病人を看病する。
- リトリー:主人公たちと旅をし、領主に村への薬の配給について問いただす。
- 若い娘:村のために薬を盗み、呂布に助けを求めた村娘。のちに呂布に謝罪し、礼を言う。
- 村長:村ぐるみで盗みを行ったことを認め、罪を一身に負おうとする。
- 領主:病と薬の不足に悩む町の領主。最後には盗みの件を不問にする。