あらすじ
ミカエルはウリエルから、だらしない生活を改めるよう説教される。掃除と料理で見返そうとするが、どちらもうまくいかない。悔しさから、ミカエルは誰かに教わってでも家事を身につけると決める。トリスタンはその頃、アーサーたちを友人のキャスが営むカフェへ案内する。キャスはかつてアーサーに討たれた怪猫キャスパリーグで、天使兵から災いを呼ぶ存在として捕縛を狙われていた。家事の勉強のために店でアルバイトを始めたミカエルは、パンドラ、アンドロメダとともにこの店で働くことになる。
ストーリー
第1話
昼まで寝ていたミカエルを、ウリエルが叱る。リトリーは、ミカエルが月で目覚めてからヘルミィやナイチンゲールの世話に頼りきりになったとみている。ナイチンゲールはアイラに同行し、ヘルミィも用事で出ている。キキーモラはコロポックルと組み、クルセイダーズの資金を稼ぐ出張お手伝いサービスに出ている。ウリエルは、ナインや天使兵も同行している今は自分たちが手本になるべきだと説く。
ミカエルは部屋を片づけるが、実際は物をクローゼットに押し込んだだけだった。続いて料理を振る舞うが、主人公、ジャンヌ、ウリエル、リトリーの感想は「普通」程度にとどまる。ミカエルは家事を完璧にこなせると証明すると言い張る。誰かに教わってでも家事を身につけ、主人公に美味しいと言わせたいと心に決める。
第2話
トリスタンは以前のバレンタインパーティーと同じ型の服を作っていた。この町で仲良くなった友人のカフェが忙しいため、その服で手伝うつもりでいる。アーサー、ガラハッド、ニムエは挨拶のためについて行く。店には客としてアンドロメダとパンドラが来ており、店主のキャスはアーサーに会えたことに大喜びする。トリスタンによれば、月で目覚めた神やレジェンドの中には名前が変わった者がいる。キャスの本来の名はキャスパリーグで、本人もその名を忘れているという。アーサーは、かつてブリテンを恐怖に陥れた巨大な怪猫を苦戦の末に討ったと語る。キャスは恨むどころか感謝していると答える。
そこへ天使兵の部隊長たちが現れ、キャスを呪われた黒猫と呼んで引き渡しを求める。トリスタンとアーサーはこれを拒み、戦って追い払う。部隊長は、キャスが災いを起こす危険な幻獣であり、月が管理すべきだと言い残して引き下がる。
パンドラは、自分も過去に大きな災いを招いたことを打ち明け、キャスがそれとどう向き合ったのかを尋ねる。キャスによれば、彼女は生まれる前から国に災いをもたらすと予言され、生まれてすぐ海に捨てられた。拾ってくれた人々は予言を信じる者たちにひどい目に遭わされ、キャスは復讐のために人を襲って災厄の獣になったという。暴れ続けても憎しみは募るばかりで、誰かに止めてほしいと願っていたところにアーサーが現れた。キャスはアーサーの剣が呪いから解放してくれたと語るが、確証はないとも認める。そのうえで、罪滅ぼしとして人間のために働こうとカフェを開いたと話す。パンドラはキャスを見習いたいと言う。そこへミカエルが現れ、キャスは天使のボスが来たと慌てる。
第3話
ミカエルは表向き小遣い稼ぎと称して、アルバイトの募集がないかを尋ねる。本当の目的は、働きながら家事を学ぶことだった。キャスはこれを歓迎し、パンドラもキャスを近くで見習いたいと手伝いを申し出る。アンドロメダも、トリスタンに主人公へのアピールになると乗せられて加わる。皆はトリスタンの作った猫耳と尻尾を付けたメイド服で、混み合う時間の接客にあたる。アーサーたちはここで店を後にする。
キャスはこれまで人を雇わずにいた。町の人への恩返しのために開いた店で、自分の都合で人間を働かせるのは気が引けたからである。店には仕事の手引書もなく、キャスは料理の教え方も分からない。ミカエルはこのままでは料理が上達しないと考え、きちんと練習しようと提案する。アンドロメダもメイドらしい作法を身につけたいと言い、皆は本職のヘルミィに指導を頼む。
ヘルミィは、メイドの基礎は立ち居振る舞いだと説く。皆に、盆や水の入ったコップを頭に載せて歩かせる。アンドロメダたちはすぐにこなすが、ミカエルとパンドラは力が入りすぎてうまくいかない。続いて、空気椅子の姿勢で両手と両膝にコップを載せる特訓が始まる。ミカエルは武術の修行ではないかと抗議し、料理を教えてほしいと求める。ヘルミィは後で料理の修行もすると答えるが、その中身は模擬戦用の魔術兵との組手だった。体を使う修行の後には、メイドの歴史や応答集をまとめたテキストでの座学が待っている。
第4話
修行の成果もあり、店はうまく回り始める。キャスは新しいメニューやイベントを考えられるようになったと喜ぶ。男性を惹きつけてしまう体質のパンドラも、皆の助けで問題なく働けている。一方ミカエルは、テーブルの拭き残しを指摘されるなど、自分だけが雑だと感じていた。ヘルミィは、こうして自分を省みられるのも修行で余裕が生まれた成果だと言う。
主人公、リトリー、ジャンヌが店を訪れる。ミカエルはメイド姿を褒められて満足し、キャスは主人公にクルセイダーズの隊長として挨拶する。主人公がオムライスを注文すると、ミカエルは出来の悪いものを出して呆れられるのを恐れ、調子が悪いと言って調理をパンドラに任せる。翌日、パンドラとアンドロメダは自信をなくしたミカエルを気にかける。
そこへ再び天使兵が現れるが、パンドラとアンドロメダが退ける。キャスは引き上げようとする部隊長を呼び止め、明日店で待っているから来てほしいと伝える。翌日、罠を警戒しつつ突入した天使兵たちを、メイドたちは「お嬢様」として迎える。キャスは、月の命令には従えないが戦いたくもないと告げる。もう呪われた獣ではないと信じてもらうため、精一杯もてなしたいと言う。アンドロメダのマッサージ、パンドラとの遊戯、ミカエルのおまじないで隊員たちは店に馴染んでいく。部隊長もキャスの淹れたお茶を美味しいと認めるが、それと管理対象であることは別問題だと言う。そこへ常連客がキャスに声をかける。
第5話
声をかけた常連客は、前からこの店で働いてみたかったと申し出る。友人にも声をかけると言い、キャスは喜んで受け入れる。様子を見ていた部隊長は、町の人とこれほど良い関係を築けているなら、呪いで凶暴化するおそれはごく小さいと判断する。捕縛命令は自分の一存では取り消せないが、扱いを緩めるよう上に掛け合うと約束する。部隊長は、自分もキャスを憎みたくはないと言って店を去る。
キャスは次はミカエルが勇気を出す番だと言い、仲間たちは主人公を一人で店に呼ぶ。ミカエルは自分の手料理を振る舞うと決め、パンドラとアンドロメダに励まされながらオムライスを作る。そして照れながら、教わった美味しくなるおまじないをかけて差し出す。主人公は、すごく美味しく、期待以上でミカエルの頑張りが伝わると答える。ミカエルは喜びを抑えきれない。これからも天使として、時にはメイドとして主人公のそばにいるから、もっと頼るようにと告げる。
登場人物
- ミカエル:ウリエルに生活態度を咎められ、家事を学ぶためにキャスのカフェで働き始める。最後に、修行の成果のオムライスを主人公に振る舞う。
- キャス:カフェの店主で、本来の名はキャスパリーグとされる。天使兵に捕縛を狙われるが、もてなしによって敵意のないことを示そうとする。
- パンドラ:過去に災いを招いた経験からキャスに親近感を抱き、店を手伝う。自信をなくしたミカエルを気にかける。
- アンドロメダ:カフェの常連。トリスタンに誘われてアルバイトに加わり、器用に修行をこなす。
- ヘルミィ:調査から戻り、メイド修行の師匠を務める。武術めいた特訓と座学で皆を鍛える。
- トリスタン:キャスの友人で、アーサーたちを店へ案内する。猫耳と尻尾を用意する。
- アーサー:かつてキャスパリーグを討った当人。キャスとの再会を経て、天使兵からキャスを守る。
- 主人公:クルセイダーズの隊長。カフェを訪れ、最後にミカエルの手料理を味わう。
- ウリエル:ミカエルの生活態度を正そうとする。これがミカエルの決意のきっかけになる。