あらすじ
町はハロウィンパーティーの準備で賑わっている。アポロンは、騒がしいことを好まない妹のアルテミスを仮装に誘う。アスタロトも仮装を勧められるが、自分には祭りを楽しむ資格がないと考えて距離を置く。マンサ・ムーサはたくさんのお菓子を使ったゲーム大会を企画し、バフォメットたちは参加をためらうアスタロトの背中を押す。かつて魔神の力と記憶を取り込んだアスタロトについて、バフォメットは仲間を傷つけるのを恐れているのではないかと指摘する。アスタロトが主人公たちとどう向き合うかが描かれる。
ストーリー
第1話
ハロウィンパーティーの準備が進むなか、アポロンはアルテミスに仮装して参加するよう迫る。アルテミスは、簡単なゲームで勝負してアポロンが勝てば付き合い、自分が勝てばアポロンにハロウィンの間おとなしくしてもらうと持ちかける。勝負はフルハウスを出したアルテミスに対し、アポロンがフォーカードで勝つ。
その場に現れたアスタロトはソルから仮装を勧められ、クー・フーリンからは光と闇の両面を抱えて償いをしていることに触れられる。アスタロトは、苦難から解放されたくて罪滅ぼしをしているのではないと答える。アポロンとアルテミスは犬と猫の獣系の衣装をそろえて着る。アルテミスはこの格好なら隊長に少し悪戯をしてもごまかせるかと考え、アスタロトは皆の楽しむ様子に納得しながらも、自分にはその資格がないと思う。
第2話
ミカエルとジャンヌ・ダルクは、悪戯の対策として仲間たちと大量のお菓子を作っている。前回のハロウィンでは悪戯に来る者が多くてお菓子がすぐ尽きてしまったためである。悪戯ができなくなると不満を漏らす者もおり、マンサ・ムーサはこのお菓子を使ったゲーム大会を提案する。ルールづくりにはバフォメットが協力し、チームを組んだほうが有利になる形にすることが決まる。アスタロトはバフォメットに参加を勧められるが、自分は祭りを楽しむべきではなく、楽しんでいる者の邪魔もしたくないと断る。
バフォメットはホーエンハイムとオリジンを呼び、アスタロトと模擬戦を行う。目的は、アスタロトが平行世界から取り込んだ魔神アスタロトの力を探ることと、その力に慣れさせることである。アスタロトは自分たちには手加減なく力を使えるが、バフォメットはジャンヌや隊長が相手でも同じようにできるかと問う。そして、自分の力で仲間を傷つけ怖がらせるのを恐れているのは、クルセイダーズを信頼し切れていないからだと指摘する。アスタロトは自分は戦の道具でよいと返すが、ホーエンハイムがそれを否定し、オリジンに問われて、嫌われたくはないと打ち明ける。
ホーエンハイムは、自分から参加して皆と楽しみ、皆を楽しませることも罪滅ぼしになると説く。アスタロトはゲーム大会に出ることを決める。その後、ソロモンとクー・フーリンの「魔女組」によって、大きな帽子をかぶり髪を編んだ仮装をさせられる。着付けの最中、アスタロトはソロモンがかつて使役した同名の悪魔について尋ね、名前が同じだけでおそらく別人だという答えを得る。
第3話
バフォメットはアスタロトに、チームの上限は4人になりそうだと伝え、隊長を誘って同じチームになるよう勧める。バフォメットとホーエンハイムは運営側に回るため、プレイヤーとしては参加しない。パーティー当日、マンサ・ムーサは悪戯ゲーム「ハロウィン・サバイバル」のルールを説明する。各参加者は50個のお菓子を持ち、悪戯の内容とアンティ(運営が取る最低限の賭け数)が書かれたカードに対してお菓子を賭ける。多く賭けた側が相手にお菓子を渡す代わりに悪戯をする権利を得て、お菓子が無くなれば脱落となる。運営が回収したお菓子は、後で町の子供たちに配られる。
主人公はアポロンとアルテミスと組む。アスタロトは声をかけられずに物陰からうかがっていたが、ついに自分から話しかけ、主人公に誘われて4人目になる。開幕するとすぐ主人公のもとに大勢が押し寄せ、アスタロトは盾になろうとする。しかし負担が大きいと止められ、対戦の組み合わせはくじ引きで決まる。
アスタロトはウィリアム・テルと対戦し、くすぐりの悪戯を受ける。自分からは悪戯をする理由がないとアンティ分だけ賭けたためで、差し引きのお菓子は増えない。勝負でお菓子を増やすには相手に多く賭けさせる駆け引きが必要だと、アスタロトは知る。同じころ、アポロンはハデスに負け、激辛ビスケットを食べて周りを笑わせる。
第4話
主人公とオーディンの勝負は、互いに最低限しか賭けず引き分けになる。アルテミスはロキと対戦し、アポロンが考えた「魔法で相手を猫にする」カードを引く。悪戯カードは有志のアイデアを集めて作られており、アルテミスもバッカスのワインで酔っていたときに何か答えた覚えがある。勝負は12個対11個でロキが勝ち、アルテミスは猫の真似をする。そこへオリオンがのどを撫でようとして、アルテミスに追い回される。
アスタロトは、仲間たちが遊びにも全力で取り組む姿を見て、こうした関係を尊く思うようになった自分に気づく。魔神としての自分ならくだらないと切り捨てただろうと考え、だからこそこの景色を守りたいと思う。魔神と同一化して記憶を得たことも、悪いことばかりではなかったと受け止める。日が沈むころ、主人公のチームが最後まで残り、ハロウィンの王者となる。
しかしアポロンは、最後の一人になるまで続けようと延長戦を宣言する。アルテミスもまだ隊長に悪戯できていないことから、アポロンの側につく。アスタロト対アポロンでは、マスター・ルルアの発案による魔導車での火の輪くぐりのカードが出る。アスタロトは多く賭けた側が挑戦できるよう逆のルールを提案し、全額を賭けたアポロンを最低限の賭けで脱落させる。主人公対アルテミスでは、アルテミス自身が酔って考えたチョコ棒ゲームのカードが出る。引き分けを持ちかけた主人公に腹を立てたアルテミスは全額を賭け、鼻先が触れたところで顔を逸らしてチョコ棒を折り、悪戯は成功だと言って脱落する。勝負が決着したと思うアスタロトに、主人公は「トリック・オア・トリート」を宣言する。
第5話
主人公は、アスタロトがまだ自分や皆に遠慮しているように感じるので、最後まで全力でやってほしいと伝える。アスタロトは、遠慮しているのは主人公のほうだと返す。主人公もそれを認め、自分も本気で悪戯をすると言う。アポロンの後押しを受け、アスタロトは勝負を受ける。わざと負けることはバフォメットに禁じられる。
アスタロトは主人公の顔に墨を塗り、主人公はアルテミスと組んでアスタロトの気をそらし、後ろから大声で驚かせる。悪戯を重ねるうち、周りの応援や反応を受けて、アスタロトは皆と打ち解けていく。最後に引いたのはカボチャ頭の被り物のカードで、アンティが3だった。主人公の手持ちがアンティに届かないため、アスタロトがハロウィンの王者となる。このカードはアスタロト自身が考えたものだった。
アスタロトは主人公にカボチャ頭をかぶせ、手を引いて歩く。そして、町に入るのをためらっていたときに手を差し伸べてくれたこと、一人でいるべきだと逃げたときに握手を求めてくれたことを語る。主人公が恐れずに受け入れてくれたから、仲間も自分を受け入れ、自分も皆を受け入れられたのだと感謝を伝える。被り物を外したアスタロトは、明るい笑みを浮かべている。
登場人物
- アスタロト:魔神の力と罪の意識から仲間に遠慮しているが、ゲーム大会に参加して皆と打ち解け、最後にハロウィンの王者となる。
- 主人公:アポロンたちとチームを組み、アスタロトを4人目に迎える。延長戦でアスタロトに勝負を挑み、全力でやるよう促す。
- アポロン:アルテミスをハロウィンに誘い込み、主人公とチームを組む。王者が決まった後に延長戦を言い出す。
- アルテミス:勝負に負けて仮装とパーティーに付き合う。ロキに猫の真似をさせられ、延長戦では主人公にチョコ棒ゲームで悪戯をする。
- バフォメット:ゲーム大会の運営と審判を務め、模擬戦を通じてアスタロトの迷いを指摘し、参加を後押しする。
- ホーエンハイム:皆と楽しみ皆を楽しませることも罪滅ぼしになると説き、アスタロトに参加を決意させる。
- マンサ・ムーサ:パーティーに出資し、悪戯ゲーム「ハロウィン・サバイバル」を主催する。
- オリジン:模擬戦の相手を務め、アスタロトに好意を伝えて準備へ連れ出す。
- ミカエル:悪戯対策にお菓子を大量に用意し、ゲーム大会ではジャンヌと組んで迎え撃つ。
- ウィリアム・テル:アスタロトの初戦の相手で、くすぐりの悪戯をする。