あらすじ
主人公とミカエルたちの呼びかけで、クルセイダーズは夏の海へバカンスに出かけることになる。ガブリエルは準備を進めるうちに、主人公のそばについていてほしいと左慈から頼まれた菅原道真を誘い、二人で水着選びを始める。ラプスのいる港町に着いてみると、海は何日も荒れたままで、ガブリエルと道真はそこに呪いの気配を感じ取る。そこへ現れたフランシス・ドレークが、この海域に伝わる海賊の呪われた財宝伝説を話して聞かせる。
ストーリー
第1話
ガブリエルは主人公やミカエルの発案した海行きを楽しみにしており、浮き輪やボール、パラソルまで買いそろえている。主人公をどきどきさせる水着をどう選ぶかをラファエルに相談するが、自分で決めろとあしらわれる。
一方、左慈は主人公に捧げる薬の材料集めで海に行けないため、主人公に近づく行きずりの女性を見張ってほしいと菅原道真に頼む。道真はかつてひな祭りの折に左慈と協力してレオナルド・ダ・ヴィンチの野望を止めたことがあり、信頼していると言われて喜ぶ。それでも、自分のように暗い者が主人公の近くにいては海の華やかな場にそぐわないのではないかと気に病む。そこへ壁をすり抜けて現れたガブリエルが、道真も水着に着替えればいいと持ちかけ、彼女を水着選びに連れ出す。
第2話
ガブリエルは、自分を下に見る道真に着飾って主人公の気を引くよう勧める。道真は、好きな花が精一杯に咲くから美しいのと同じように、主人公に仕え続けるには時に自分の殻を破ることも必要だと受け止める。店ではリチャード1世、アイズ、沖田総司、近藤勇に出会い、皆で道真の水着を選ぶことになる。リチャード、沖田、道真はクルセイダーズの古株同士であり、近藤によれば、道真は近藤が転生前にいた世界で学問の神として祀られていたという。
皆に勧められて大胆な水着を着た道真は戸惑うが、無理強いはしないとリチャードに言われたうえで、普段の自分ではできないことに挑んでみようとその水着に決める。リチャードの提案で、アビスや海賊の襲撃に備え、三人は水着のまま実戦形式で動きを確かめる。
ところが、主人公たちがラプスのいる港町を訪れると、海は海水浴などできないほど荒れている。ラプスは、この時期にこれほどの悪天候が何日も続くのは珍しいと話し、ガブリエルは呪いのような気配を、道真は不吉な予感を感じ取る。仲間内で原因が取り沙汰され、フルフルやクー・フーリン、トールはそれぞれ自分の仕業ではないと言い張る。凶兆の元は海にあると見た一行が聞き込みを始めようとしたところで、フランシス・ドレークが声をかけてくる。
第3話
ドレークは、アビスとの戦いで失った自分の船を探すため、各地の海の伝承を集めていると語る。彼女が嵐の原因として挙げるのは、大海賊ディビッドの財宝伝説である。ディビッドは晩年に財宝を根城に隠し、死後も奪われまいと願って亡霊になり、財宝に近づく者があれば嵐で船を沈めるという。この近海も隠し場所の候補の一つだとされる。ラプスは、以前主人公たちがポセイドンの協力で海のアビスを退治してから船が増えたので、財宝目当ての者が来ていてもおかしくないと話す。財宝に近づいた誰かがまだ生きているかもしれないとガブリエルが言ったことで、一行は救助に向かうことを決める。
一行は準備を整え、ドレークを船長として海に出て島を目指す。雨風はしだいに強まり、やがて波にまったく揺られない幽霊船が迫ってくる。体当たりを受けると一行の船は一瞬で朽ちたように見えるが、ガブリエルはそれが幻であり、放っておけば本当に壊されると見抜く。乗り込んできた亡霊を倒すと船は元の姿に戻り、幽霊船も消える。
その後も嵐は激しさを増す。ドレークは気持ちを奮い立たせるため、マーメイドの歌を皆で歌う掛け合いを始める。ガブリエルが大きな声で応じたのをきっかけに、主人公たちも、恥ずかしがっていた道真も加わる。すると海から歌声が聞こえ、マーメイド本人が姿を見せる。マーメイドは宝の島への道案内を引き受ける。
第4話
マーメイドに導かれて島に着いた一行は、数日前に嵐で転覆した船から彼女が助け出した冒険者たちと出会う。冒険者たちは財宝探しに来たことを認め、宝は譲るので助けてほしいと頼む。主人公は条件なしで保護すると約束する。呪いが解決しないままでは同じことが繰り返されるため、一行は財宝を探す組と船を守る組に分かれる。ドレークはマーメイドを気遣って残ろうとするが、ガブリエルとリチャードに本心を言い当てられ、マーメイドにも背中を押されたうえ、ミカエルとジャンヌが船に残ると申し出たことで、探索に加わる。
ドレークは伝承をもとに木の下に隠された扉を見つけ、一行はその先の洞窟に入る。道真はこの呪いの気配に覚えがあると口にする。ドレークによれば、呪いの原因もディビッドの死因もはっきり伝わっておらず、彼の死後に財宝を奪い合った者たちは誰も手に入れられずに命を落としたという。洞窟の奥で金の山を見つけたとたん、財宝を守る亡霊たちが次々と現れる。きりがないので退こうとする主人公を、ガブリエルが光輪と同じ形の紋様で守り、亡霊を寄せつけないようにする。ガブリエルは一気に倒すこともできるが、財宝ごと吹き飛ばし洞窟も崩してしまうと話す。
道真の頼みを受けて、ガブリエルは亡霊を人の形にまとめる。声は戻らないものの、ディビッドはうなずきで応じる。道真が、信じた仲間に裏切られて非業の死を遂げ、恨むうちに世を呪う亡霊になったのではないかと問うと、ディビッドは驚いてうなずく。道真は、転生前の世界で自分も怨霊と呼ばれており、この呪いがその頃の自分にそっくりだと明かす。さらに、自分の怒りは祟りを恐れた人々に神として祀られたことで静まったと語る。これを聞いたガブリエルは、「わくわく冒険島計画」を思いつく。
第5話
ガブリエルの計画は、道真が祈りによって神になったように、ディビッドを大冒険を果たした英雄として物語に描き、島を遊べる観光地にするというものである。ドレークは観光客が増えれば港町にとって本当の英雄になると賛同し、リチャードは財宝を開発資金に充てることを提案する。ドレークは財宝の使い道を監視すると申し出て、リチャードも王冠に懸けて約束を守ると誓う。ディビッドは満足そうにうなずいて他の亡霊を下がらせ、一行は無事に島を後にする。
空は晴れるが、道真は、呪いが完全に解けるには時間が必要で、今はディビッドが自分たちを信じて抑えてくれているのだと語る。港町に戻った一行がラプスとともに町の商会長に話を持ちかけると、計画は好意的に受け止められ、町の方針として島を開発することになる。
ビーチには爽やかさが戻り、クー・フーリン、トール、服部半蔵が砂の造形で勝負するなど、仲間たちはバカンスを楽しむ。ガブリエルは主人公と浮き輪で波に揺られ、宝探しも楽しかったと振り返る。その後ガブリエルは、嵐と宝探しで聞きそびれていた水着の感想を主人公に求め、主人公はリチャード、道真、ガブリエルの順にそれぞれの水着をほめる。ガブリエルは、本当に大事なのはこの水着でどんな思い出を作るかだと語り、これからもっと楽しい思い出を作ろうと主人公に呼びかける。
登場人物
- ガブリエル:道真の水着選びを後押しし、嵐の中では呪いを見抜き亡霊から仲間を守る。ディビッドの呪いを解くために観光地化の計画を思いつく。
- 菅原道真:左慈の頼みを受けて海に同行し、勇気を出して大胆な水着を選ぶ。かつて怨霊だった自分の経験をもとにディビッドの過去を言い当てる。
- リチャード1世:道真の水着選びや実戦形式の試着に付き合い、宝探しでは先頭に立つ。財宝の使い道について王冠に懸けて約束を誓う。
- フランシス・ドレーク:ディビッドの財宝伝説を伝えて船長を務め、歌で一行を励ます。隠し扉を見つけ、財宝の使い道の監視を申し出る。
- 主人公:一行を率い、遭難者の救助に向かうことを決める。バカンスでは仲間たちの水着の感想を述べる。
- マーメイド:転覆した冒険者たちを救い、一行を島まで導く。船の守りを引き受け、ドレークの背中を押す。
- リトリー:港町への旅と宝探しに同行し、道真の過去やガブリエルの計画に反応する。
- ラプス:港町で一行を迎え、嵐が偶然ではないとみて、財宝目当ての船が来ている可能性を指摘する。商会長への説明にも加わる。
- 左慈:海に同行できないため、主人公に悪い虫がつかないよう見張る役を道真に頼む。