ナイチンゲールのキャラクターストーリーは全4話からなる。主人公を看病したり夜のお茶会を開いたりする話のほか、休日のクリスマスの街で治療した人々の家族から感謝を受ける話や、仲間と過ごすうちに強盗と向き合う話がある。看護師として周りの人を気遣う彼女の姿が描かれる。
風邪をひいた隊長くん
ある朝、主人公は身体のだるさを感じながらも、その日のうちに片付ける用事があるため起きようとする。朝食に現れない主人公を心配したナイチンゲールが様子を見に来る。体調を隠そうとする主人公を見抜き、どれほど用事があっても休むよう言い渡す。額に触れて熱があることを確かめ、風邪だと判断して寝床で安静にさせる。
ナイチンゲールはおかゆを作って主人公に食べさせ、着替えを手伝って汗をかいた身体を拭く。背中を拭きながら、皆のことを一人で背負い込むことについて何か言いかけるが、主人公に聞き返されてはぐらかす。それでも仕事を気にする主人公に、体調が戻れば仕事をしてよいと言って眠らせる。
主人公が目を覚ますと、そばでナイチンゲールが歌を口ずさんでおり、すでに夜になっている。主人公の仕事は、彼女が事情を伝えて皆で手分けし、済ませてあった。迷惑をかけたと謝る主人公に、ナイチンゲールは誰も迷惑とは思っておらず、無理をしてほしい人などいないと伝える。そして、レジェンドであり看護師であり、一人の女性でもある自分としてこれからも主人公のそばで支え、無理をするときは心を鬼にしてでも止めると改めて誓う。
夜のお茶会
ある夜、ナイチンゲールは主人公を自分の部屋に招く。手伝っている病院で、患者の家族からお菓子をもらったためである。荷物を動かす作業を主人公が手伝ってくれたので、おすそ分けしようと考えたのだった。主人公の誘いで、二人はパジャマ姿のまま夜のお茶会を開く。ナイチンゲールは、お茶会のあとに歯磨きをするよう約束させる。
主人公から、病院にいるときとは違って可愛らしい女の子に見えると言われ、ナイチンゲールは照れる。ごまかそうとして手に取ったのは、柑橘の皮が入った、以前は苦手だったお菓子だった。思い切って食べてみると前より美味しく感じ、主人公と一緒に食べているからだろうと考える。主人公に礼を言いかけたところで眠気に負け、そのまま寝入ってしまう。
翌朝、ナイチンゲールはベッドの上で目を覚まし、主人公がベッドにもたれて眠っているのに気づく。主人公は彼女に毛布をかけてから部屋に戻るつもりだったが、寝顔を見て安心し、自分も眠ってしまったと話す。ナイチンゲールは、自分が寝てしまったのも主人公といて安心したからだと気づき、そう打ち明ける。歯磨きを忘れたことは次から気をつけようと言い、次のお茶会を楽しみにする。
クリスマスの街の感謝
クリスマスが近いころ、ナイチンゲールは久しぶりの休みをもらって大通りを歩いている。そこで主人公に出会い、一緒に繁華街へ向かう。飾り付けられたフォートレスの街を、彼女は初めて目にする。ところが屋台でも靴屋でも果物屋でも、店の人々は代金を取らず、深々と頭を下げたり涙を浮かべたりする。不審に思ったナイチンゲールは主人公に理由を問いただす。
主人公によれば、店の人々はナイチンゲールの治療や看護を受けた人の家族で、直接礼を言えずにいた人が多かったという。彼女は多忙なうえ、大げさに礼を言われるのを苦手としている。そこで主人公が頼まれ、この日一日、それとなく感謝を伝えられる機会を設けたのだった。休日に気が休まらなくならないよう、本人には伏せていたのだと主人公は説明する。
そこへ一人の少年が現れ、大切に育てた花をナイチンゲールに渡すと走り去る。少年は、春に郊外でアビスに襲われ、彼女の腕の中で亡くなった花屋の息子だった。何もしてあげられなかったのにと戸惑うナイチンゲールに、主人公は、少年は父の店を継ぐつもりで、そのことを伝えたかったのだろうと語る。ナイチンゲールはそれを受け止め、主人公に付き添われてクリスマスの街を見て回る。
お母さんと呼ばれる理由
ナイチンゲールは、怪我をした大工の愚痴を聞きながら手当てする。手のマメを見て日頃の頑張りをほめると、大工は彼女に故郷の母親を重ね、元気を取り戻す。皆からよく「お母さん」と呼ばれる理由が分からないナイチンゲールは、リトリー、王子、ジャンヌ・ダルクに相談する。だが、相談しながらもジャンヌの破れた旗を繕い、食事中にはリトリーの口元のソースを拭う。ミカエルが探していたお気に入りのタオルも、洗ってしまってあった。その様子を見て、王子はお母さんと呼ぶなというほうが無理だと言う。
そこへナイフを持った強盗が押し入り、店員を人質に取って金を要求する。ナイチンゲールは顔色の悪い強盗の体調を気遣って近づき、ミカエルとジャンヌも止めに入る。追い詰められた強盗が凶行に及びかけたとき、ナイチンゲールは、誰も傷つけさせないし、彼が他人を傷つけることも許さないと告げて落ち着かせる。事情を聞くと言って寄り添い、料理を振る舞うと、強盗は亡き母の料理のようだと涙を流し、一からやり直すと誓う。母親のようだと言われてもナイチンゲールにはその自覚がないが、仲間たちは口を揃えて「お母さんみたい」と言う。