近藤勇のキャラクターストーリーは2話ある。どちらも勇と主人公の交流を描く話である。第1話では、勇の好物の料理を主人公が自分で作ってふるまう。第2話では、勇が主人公にサーフィンを教える。
思い出の料理「たまごふわふわ」
勇はマスター・リアとの稽古で一本を取り、リアから局長として戦い慣れていると評される。勇は天然理心流の宗家の人間だと語る。稽古の後に空腹になった勇は「たまごふわふわ」を食べたいと言い出すが、主人公もリアもその料理を知らない。勇の説明では、体に良く、稽古の後に食べると元気が出る料理だという。
主人公たちは料理の得意なカティアに尋ねる。カティアはレモンパイが近いのではと答えるが、勇が言うには、たまごふわふわは甘い料理ではなく、温かくて塩気のある料理である。カティアは別の料理を作ってくれるが、勇はまだ物足りない様子である。勇は、昔は何かあるたびにこの料理で元気をもらっていたと話し、ここでは食べられないことを寂しがる。主人公がその様子を可愛らしいと言うと、勇はそんなことを言われたのは初めてだと照れ、稽古の礼を述べて立ち去る。
勇と別れた後、主人公はある考えを思いつき、仲間を訪ねる。次の朝、主人公は扉に手紙を挟んで勇を朝食に誘い、町の酒場の厨房を借りて、たまごふわふわを作ってふるまう。作り方は、新選組の仲間である土方歳三と沖田総司から教わったものだった。勇は本物のたまごふわふわだと喜ぶ。そして、幸せな気持ちになったのは料理のためだけではなく、主人公の優しさが込められていたからだと礼を言う。
浜辺のサーフィン練習
この話は勇の視点で語られる。サーフィンをしに来た勇は、浜辺が混んでいるのを見てあきらめかける。そこへ主人公が来て、人のいない別の浜辺へ案内する。その浜辺には数日前までアビスがいた。アビスはすでに倒されているが、用心して近づかない人が多いのだという。
勇は主人公を誘い、一緒にサーフィンをすることにする。主人公と過ごした時間は総司や「トシさん」(土方歳三)と比べて短いため、もっと親しくなりたいと考えたからである。勇はまず手本を見せ、自分のボードを主人公に使わせて教える。主人公は立ち上がろうとするたびにバランスを崩して落ちるが、あきらめずに挑戦を続ける。その姿を見た勇は、試衛館で稽古に励んでいた門下生たちを思い出し、懐かしくなる。
やがて主人公はボードの上に立ち、波に乗る。勇は思わず拍手し、戻ってきた主人公の頭をなでてしまう。門下生をほめるときの癖が出たのである。主人公は、長い時間付き合わせて勇がサーフィンをする時間を奪ってしまったと謝る。勇は、一緒に楽しさを味わえたので奪われてなどいないと答え、次は二人で波に乗ろうと約束する。