あらすじ
ホーエンハイムは、少し前に妖精が関わった騒動で知られた「身体が小さくなる薬」に興味を持ち、自分の部屋に籠もって同じような薬を作ろうとしている。カティアに頼まれて食事を届けに来た土方歳三は、足りない素材の葉を探す手伝いを申し出る。ところが、薬を仕上げようとした途中で研究所が爆発し、二人は子どもの姿になってしまう。元に戻るための薬作りが始まるが、仲間たちは小さくなった二人を可愛がって世話を焼き続ける。
ストーリー
第1話
カティアが急用で出かけることになり、代わりに土方歳三がホーエンハイムのもとへ食事を届けに来る。ホーエンハイムは、妖精が関わった騒動で隊長たちが出くわした「身体が小さくなる薬」に関心を持ち、似た薬を作ろうとしていると明かす。原理について仮説は立てたものの、素材のエルバマの葉が手に入らずにいる。手のひらのような形の葉だと聞いた土方は、町に来ている行商人がそれらしい葉を売っていたことを思い出し、自分から買いに行く。
土方が葉を手に入れて戻ると、ホーエンハイムは眠り込んでいる。食事だけでなく睡眠もとらずに研究していたのである。準備を待つ間、土方は部屋に小さな子ども向けの服がたくさんあるのを見つける。ホーエンハイムによれば、手紙で服を注文したら間違えて届いたもので、返品するのが面倒で置いたままにしているという。ホーエンハイムが最後に葉を加えると、予想していなかった反応が起こる。
第2話
爆発音を聞いた主人公、ジャンヌ、ミカエル、ヤマトタケル、リトリーは、ホーエンハイムが借りている研究所へ急ぐ。煙の中にいたのは小さな子ども二人で、一人は近くに住む子が迷い込んだのだとごまかそうとする。しかし主人公は、もう一人の口調からそれがホーエンハイムだと見抜く。そこへ近藤勇、ソル、ブリュンヒルデ、沖田総司、真田幸村らも駆けつけ、可愛らしい服を着たもう一人が土方だと幸村が気づく。
ホーエンハイムは、薬は身体を小さくするのではなく幼い頃に戻すものになってしまい、記憶はそのままで身体だけが若返った状態だと説明する。原因は、土方が買ってきた葉が目的のものとは別の葉だったことだが、ホーエンハイムは責任は自分にあると言う。爆発に引き寄せられたとみられるアビスが現れ、一行はこれを退ける。土方は身体の力が落ちていることを感じる。
土方は、縮んで元の服が脱げてしまい、近くにあった服を慌てて着ただけだと話す。沖田総司が「トシちゃん」と呼ぶことを提案し、皆がそう呼び始める。ホーエンハイムは、元に戻る薬は作れるが時間がかかると言い、主人公たちの手伝いを断って部屋から追い出す。着替えを買いに町へ出た土方は、着せ替えをしたがる仲間たちに追いかけられて逃げ出す。
第3話
数日後、クローデットは、本来は土方が受け持つはずだった用事をドン・キホーテに任せる。今の姿の土方に無理をさせたくないからである。散歩に出た土方は、心配して後をつけてくる仲間たちから物陰に隠れてやり過ごす。そこで見つけたカティアから、子どもになりきって甘えてみたらどうかと言われ、土方は断る。一方で土方は、身体が小さくなってから考え方まで子どもに引っ張られている気がすると漏らす。
二人がホーエンハイムの部屋を訪ねると、ホーエンハイムは棚の上に手が届かずにいる。元に戻る薬はもうすぐ完成するところだったが、アビスを追ってきた四神たちが部屋に飛び込んできて中断する。アビスを片付けた後で仕上げに取りかかるが、反応は起こらない。ホーエンハイムは、失敗は今回が初めてではないと打ち明ける。
カティアはホーエンハイムの顔色が悪いことに気づき、休まず無理を重ねていたから失敗するのだと言う。カティアはホーエンハイムと土方を寝かせ、二人は横になるとすぐに眠り込む。
第4話
仲間たちはその後もホーエンハイムの様子を見に来ては世話を焼き、土方は髪を梳かれたりリボンを付けられたりと構われ続ける。ホーエンハイムと土方は、煩わしいと思いながら、その扱いを悪くないとも感じ始めていることを打ち明け合う。ホーエンハイムは、このままでは今の扱いを素直に受け入れるようになってしまうかもしれないと話す。薬作りは失敗が続いて素材も足りなくなっており、土方は素材集めを手伝うと申し出る。
二人は、薬作りを止められることを心配して黙って出かけようとするが、近藤勇たちに見つかって事情を話す。近藤勇たちは元の姿に戻ってほしい気持ちは同じだと言い、素材集めを手伝う。一行は北の山を登り、頂上にあるオオワシの巣から卵の欠片を手に入れる。続けて西の森の洞窟にある光るキノコなども集める。
必要な素材がそろうと、近藤勇たちは小さな土方との別れを惜しむ。最後にホーエンハイムは、卵の欠片を加えて薬を仕上げようとする。
第5話
この薬作りも失敗に終わり、土方は小さい姿のまま過ごしている。トシちゃんと呼ばれても、もう拒まなくなっている。用事から戻ったドン・キホーテが揉め事の相談を持ちかけると、今の自分では力になれないとしてレオニダスに任せる。土方は、小さくなったことで色々と考える機会を得たと話す。
カティアは毎日のようにホーエンハイムの食事を運んでいる。主人公はホーエンハイムに、前回の失敗はわざとだったのではないかと問う。ホーエンハイムはそれを認め、土方も含めて皆が名残惜しそうにしていたので、もう少しこの状況を楽しめるように完成を見送ったと語る。ホーエンハイムによれば、薬は人の身体の設計図のようなものを書き換えているので、効き目が切れればいずれ元に戻るという。
最後に主人公は、なぜ小さくなる薬を作ろうとしたのかを尋ねる。ホーエンハイムは、皆が見た小さくなった主人公を自分だけ見ていないのがずるいと思い、見てみたかったのだと明かす。そして、元の身体に戻ったらその薬も完成させると告げる。
登場人物
- ホーエンハイム:身体が小さくなる薬を作ろうとして、自分と土方を若返らせてしまう錬金術師。元に戻る薬作りに取り組む。
- 土方歳三:素材の葉を買ってきた後に子どもの姿になり、「トシちゃん」と呼ばれて仲間たちに構われる。
- カティア:ホーエンハイムに食事を届け、体調を気遣って昼寝をさせるなど、小さくなった二人の世話を焼く。
- 主人公:爆発の後に駆けつけ、小さくなったホーエンハイムの正体に気づく。最後には、薬作りの失敗がわざとだったことを見抜く。
- 近藤勇:土方をトシちゃんと呼んで可愛がり、着せ替えにも加わりたがる一方、素材集めにも加わる。
- 沖田総司:「トシちゃん」という呼び名を言い出し、土方を構う仲間の一人となる。
- ソル:土方の髪を整えたり服を選んだりして世話を焼き、素材集めも手伝う。
- ブリュンヒルデ:小さくなった土方の服が似合うと褒め、着せ替えにも乗り気で、髪型をいじりたがる。
- レオニダス:山登りで疲れた土方を背負い、後には土方に代わってドン・キホーテの揉め事の相談を引き受ける。
- ドン・キホーテ:クローデットの指示で土方の代わりに用事を務め、戻ってから別の揉め事について相談を持ちかける。