目次
  1. 世界の成り立ち
  2. レジェンドと召喚
  3. アビスと魔の大陸
  4. 支殿とコア
  5. 主な国と組織
    1. バロア王国
    2. トハラス
    3. ヌビナ
    4. シシキア
    5. ランツ
    6. 聖天教会
    7. 燭台塔
    8. 円卓の騎士
    9. 二千年後の地上
  6. 主な用語

『れじぇくろ!』の地上では、千年前に魔の大陸ごと海の底へ封じられた魔物アビスが、封印の緩みとともに再び動き出している。地上の外には月があり、月は本来、神々や天使、精霊が暮らす場所である。主人公は父の腕輪で英雄レジェンドを召喚し、「クルセイダーズ」の隊長として各地の支殿(万神殿を守る結界を生む神殿)を巡る。

世界の成り立ち

千年前、世界は魔王によって滅亡の危機に陥る。レジェンドたちはアビスを大陸ごと封印して海に沈め、力を使い果たして聖なる月で長い眠りにつく。魔王を打ち破ったのは英雄ローランである。アーサーによれば、ローランは召喚の腕輪の力で魔王を倒したという。

魔の大陸の成り立ちは、のちに明かされる。バフォメットとアモンによれば、月の体制に背いて敗れた神々が地上に落とされ、月はその地を苦しみの場所に変えた。その環境に適応した先代の魔王はジン(悪いマナで、アビスの力の源)を取り込み、ジンから生まれた者を使役する術を見いだした。それがアビスの始まりになったという。ベルゼビュートは、魂を月へ還ることを許されなかった王国の民を、魔王がアビスとして生まれ変わらせたと語る。さらにバフォメットは、月がアビスを生み出し、研究しているらしいとみている。

月は本来、神々や天使、精霊が暮らす場所である。人間は月では眠り、地上へ戻るときに目覚める仕組みだった。しかし今の月には人間の町ができるほど人が増えており、ミカエルはこれを異常だと語る。月の階級はレジェンドや精霊を最下位とし、天使、神、高位神、大神、主神と続き、頂点に主がいる。長く沈黙していた主は、ただのシステムであることが突き止められる。その主はやがてヘラの身体を乗っ取る。最後に新たな主となった主人公は、月が地上の生き方を決める仕組みを終わらせるよう求め、ヘラは新たな主の意思に従うと答える。

レジェンドと召喚

レジェンドとは、月の神々が転生させた英雄である。ミカエルによれば、千年前の戦いの際に主神ヘラが英雄の転生を言い出し、レジェンドが月に生まれた。ミカエルは、天使や神々はもとから月にいた存在で、転生者ではないと語る。一方でホーエンハイムは、レジェンドはヘラたちが別の世界から呼び寄せた英雄であり、ヘラたちも元は別の神話世界から来た存在だと説明する。二人の説明は、神々の出自について食い違っている。

召喚に使うヴァーレンの腕輪について、ホーエンハイムは当初、ローランの血を引く者しか使えないと語っていた。しかしアーサーはこれを誤りとし、腕輪は英雄を選ぶ道具だと語る。アーサーによれば、腕輪は千年前のクルセイダーズの一員が作り、魔王との戦いで壊れた。クレオパトラは作り手をニコラ・フラメルと語り、ホーエンハイムも召喚の機能を付け足したことを認める。腕輪の力は使うほど持ち主の生命のマナを削り、使い切れば死に至る。

主人公はヴァーレンの子である。リトリーによれば、父は腕輪でレジェンドを召喚し、アビスに苦しむ各地で戦っていたという。その腕輪を、妖精リトリーが主人公に託す。のちに月では指輪が現れる。ヤトによれば、指輪は解体された新世界の力から生まれ、地上にも月にも降り注いだ。ヤマトタケルは、指輪には主人公(あるいは腕輪)とレジェンドたちを繋ぐ力があると結論づける。

アビスと魔の大陸

アビスは軍隊のように組織されている。大半は封印の緩んだ魔の大陸から送られる魔物で、それを悪魔が指揮している。アビスの力の源はジンである。魔王が不在の今、アビスはアスタロトら三柱の魔神が治めている。

魔の大陸は赤く険しい土地で、ジンが満ちているため、レジェンドには息苦しい。千年が過ぎて封印が緩み、アビスはこの大陸を浮上させて封印を解こうとしている。大陸の再出現は降魔陣の復活、すなわち終の夜の到来を意味する。世界は二度目の分断に耐えられないため、発動そのものを防がなければならない。

支殿とコア

神々の遺産である万神殿アテネスは、支殿が生む結界に守られている。高位神ジョカは、万神殿と支殿の建造に関わった。終の夜を起こすには支殿のコアを壊す必要があり、アビスはこのコアを狙っている。コアが壊れると万神殿の結界が弱まり、魔の大陸の封印も緩む。コアを直せる建造団の団長は、千年前の戦いで命を落としている。

ホーエンハイムの聖水をコアに注ぐと、コアが小さな結界を張り、万神殿の結界も保たれる。ただし効き目は何年も続かないため、すべての支殿を急いで回る必要がある。主人公たちはローランの一行の名を継いでクルセイダーズを名乗り、この旅に出る。主人公は、聖水を注ぐことは手段にすぎず、目的は世界を守ることだと語る。

支殿の扉は国ごとに違う鍵で開く。バロアではバロア王家の血、トハラスでは玉璽、ヌビナでは魔術杖が鍵となる。シシキアでは、皇女アナスタシアとアーシャが持つ二つの指輪がそろうと鍵が開く。支殿は月の主と繋がっており、月はその繋がりを暗号化するように複雑にしている。ホーエンハイムは、支殿を壊せば終の夜が起こることに触れたうえで、月は地上を捨てられず、支殿を今はそのままにしていると推測する。

主な国と組織

バロア王国

王都レーアンを持つ王国。一時は王都がアビスに落ちるが、王女クローデットが奪還して女王となる。王都の地下には支殿があり、クルセイダーズは恩賞として拠点フォートレスを与えられる。

トハラス

大陸中央の草原の国。皇帝の益禅はアビスと取引して人間を差し出し、国主の建亮を擁する勢力がこれに抗う。ハスターに認められた建亮が、新たな王となる。

ヌビナ

砂漠の王国。レジェンドのクレオパトラが神官から国を奪って支配している。コアを使ってレジェンドを召喚しているとされる。

シシキア

二つの民族が手を取り合って生まれた雪の帝国。魔宝石と錬金術を合わせた魔導技術を持つ。クローデットによれば、聖杯を研究して魔導技術を発達させたとされる。アナスタシアによれば、内戦は月の神々が仕掛けた遊びだという。

ランツ

大陸東部の都市国家同盟。宗教都市ビザランスには聖天教会の本部があり、支殿もその中にある。支殿の鍵は、選挙で選ばれた執政官が持つ。

聖天教会

ランツに本部を置く教会で、月から転送されたレジェンドが属している。ヌビナには正統派と回月派があった。

燭台塔

アビスの魔導研究組織で、責任者は魔導師ベリアルである。魔核(記憶を封じ、絶望の記憶だけを残す石)を開発し、益禅に魔導具を提供するほか、魔核を渡す取り引きもしている。

円卓の騎士

アーサー王が束ねる騎士団。その一員であるランスロットは、千年前の戦いで活躍した。

二千年後の地上

ホーエンハイムとの戦いから二千年後には、バロアを含む当時の国はすべて無くなっている。地上の文明はいったん後退したが、誰でも使える魔導具の広まりによって再び発展した。

主な用語

  • マナ:生命力そのもの。条件がそろうと結晶化して魔宝石になる
  • 魔宝石:腕輪に吸収させるとマナを補え、召喚に使える。ホーエンハイムは魔宝石以外を取り込むべきではないと警告する
  • 収納魔法:リトリーが使う魔法で、腕輪や道具を収めて運べる
  • 心象呪文:主人公やジャンヌ・ダルクが使う呪文。リトリーによれば、主人公は使うたびに命を縮める
  • 月凪:龍脈から漏れたマナと月の光が生む現象で、マナが異常に高まる
  • 龍脈の楔:ホーエンハイムは、二千年前の調査でマナやジンの反応が濃かった場所(四か所、うち二つは魔の大陸)が楔だったとみている。ニコラは龍脈と主を壊して世界を月から解き放とうとする
  • 厄神:王の資格のない者が祠の宝玉に触れると目覚める、混沌の存在
  • アビスイーター:ジャンヌの見立てでは、マナやジンを吸収する力を持つ怪物。のちに、ホーエンハイムが二千年前に作ったホムンクルスだと分かる
  • ウィンドミル:主人公の故郷の村